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概要

大学案内2016 第2版

心理情報専修では、多様な分野が存在する心理学の基本となる内容を身につけるため、「認定心理士」の資格取得を目的とした独自のプログラムとしてC P( C e r t i f i e dPsychologist program)を設定しています。「認定心理士」とは、心理学の専門家として仕事をするために必要な最小限の標準的基礎学力と技能を修得した者に与えられる日本心理学会が認定する資格です。CPの対象科目では、人間の知覚・記憶・理解などによって生じる情報の処理過程に関する「認知心理学」をはじめ、情報を受け取る側の心理を探る「デザイン心理学」、人間の心と身体の関係をひも解く「生理心理学」などを学んでいきます。また、心理実験をおこないその分析や考察までを実践する「心理実験演習Ⅰ」を履修することで、実際に人と人が向き合う臨床心理学の知識と、心理実験を通して結果を導き出すスキルを習得。本専修では対象科目(25科目中18科目以上※)を履修することで「認定心理士」の資格を取得することができます。※履修科目には選択規則があります。■ CP:Certified Psychologist program資格取得プログラムパソコンスキルの基礎を徹底、という印象の1年でした。高度情報化社会における情報の捉え方や使いルを修得。さらに心理学や人間工学の視点から、人やモノを見つめることができ、自身の発想が広がりました。方、さらには発信の仕方についての知識やスキ1年次3年次4年次2年次卒業研究の題材のためT V局が主催する音響測定実験に参加。統計や分析の知識に実験の手法や情報スキルを組み合わせて、バイオリンの生の音色の再現について考察。疑問を抱き、答えを導き出すために、実験を重ねていく、その繰り返しが、さらなる探究心につながっていきました。『心理実験演習』や『インターンシップ研修』など、実践的に学ぶなかで、一つのことを分析・測定し、論理的に突き詰めていく機会が多くありました。その過程で、学科で学んだ人間、技術、情報といった多様な分野のつながりを感じ、さらには行動する力が身につきました。実験で得られた科学的なデータをもとに、楽器だけでなく、ホールの形状や壁の材質などによって変化する音の伝わり方、感じ方を追究。一つのものを多様な角度から突き詰め、答えを導き出す。この考え方は、社会に出てからも活かせると思います。私の学修プロセス音の心理的効果や脳内での処理メカニズムを追究している、牧勝弘プロジェクト。人間の感覚を通じた疑似体験である音のバーチャルリアリティに関する研究も進めています。そのひとつが、「3Dスピーカー」の開発です。放射状に配置された複数のマイクで集音し、複数のスピーカーで再生することにより、ホールや部屋などで聴く“生演奏の音”を再現。音が前方にしか飛ばない一般的なスピーカーとは異なり、球体状に組み立てられた12個のスピーカーはあらゆる方向に音を飛ばすことで、まるで本物の演奏のようにリアルなサウンドを実現します。360°立体型のスピーカーで“生演奏の音”の再現に迫る。3Dスピーカー人が使いやすいモノや快適に過ごせる空間をつくるには、対象となる「人」を知ることが第一歩となります。「高齢者疑似体験」では、ヘッドフォンや特殊眼鏡、手足の重りなどを身につけた状態で日常生活の動作をおこない、加齢による聴力、視力、筋力の低下を体験。その動きを分析し、人間工学の理論と結びつけながら、あらゆる人にやさしいユニバーサルデザインをカタチにします。また、特定の色が認識できない「色弱」のある人の見え方を体験する色弱模擬フィルタを活用し、カラーユニバーサルデザインについても考えていきます。あらゆる人の「感覚」を体感し、ユニバーサルデザインを追究。高齢者疑似体験TOPICSものごとを突き詰めて考えるときこそ、多様な分野の学びが活きてくる。牧 勝弘プロジェクト山口 理帆さん人間情報学部 人間情報学科 2014年度卒業(愛知県・私立愛知淑徳高等学校 出身)取得資格 : 司書、学芸員就職先 : 損害保険ジャパン日本興亜株式会社人間情報学部 人間情報学科101