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概要

大学案内2016 第2版

二人の違いはわかりますか?このパンフレットを180度回転させるとその違いがはっきりします。人の顔は上下逆さまにすると、非常に認識しづらくなる特徴があります。これを顔の倒立効果といいます。Bの写真は明らかにおかしな顔だったのに、上下逆さまにすることでそれが認識しにくくなってしまいます。コミュニケーション・ブースコントロールシステム「うそをつく」とは、口で言っていることと頭で考えていることが違う状態です。その違いに着目して生まれたのが、ポリグラフ(通称、うそ発見器)。脈波や心拍、皮膚電位反応、まばたき、呼吸などを同時に測定することで、身体が語る「真実」を波形として表示します。豊富な実験・実習唾液中のストレス物質や免疫物質濃度を測定する実験では、認知症高齢者の方に、1日30分・週3回、ペットロボットとふれあっていただき、ペットとのふれあいが及ぼす心理・生理的影響を調べます。中央の女の子は、まったく同じ行動をしているのにAの図では積極的に見え、Bの図ではおとなしく見えませんか? これは、周りの女の子たちによって、同じ行動をとっている中央の女の子に対する印象が影響を受けているからだと考えられます。音声遅延のコミュニケーション体験本来なら同時に伝わるはずの視覚情報(映像)と聴覚情報(音声)にズレが生じた場合、それは私たちにどのような影響を与えるか…。それを解明するために、音声だけを遅延させて2人に別々の部屋でTV画面を見ながら会話をしてもらいます。「ひと」がいることの多様な影響を学びます。私たちは気づかないうちに周囲の人から影響を受け、逆に周囲の人に影響を及ぼしてもいます。「社会心理学領域」の「社会」とは、人と人とがお互いに影響を及ぼし合う幅広い「場」のことをいいます。それは、友人や家族の関係といった小さな「場」から、近隣、集団、組織、コミュニティの関係といった大きな「場」までさまざまです。その「社会=場」における影響の形態やプロセスについて、科学的、実証的に解き明かします。「生理・認知心理学領域」では、ものごとに注意を払い認識するしくみ、ものごとを記憶するしくみ、感情を表現するしくみ、ストレスが発生するしくみなどを、コンピュータを使った実験や、脳波、ポリグラフ(通称、うそ発見器)などの機器を使った実験を通じて、多様な側面から科学的に分析・検討します。ものごとを判断するとき、われわれはすべての情報を活用しているのではありません。最近起きたことは「起こりやすい出来事だ」と思ってしまいます。このような直観的な判断は、人間の思考の特徴の1つです。この特徴を知っておくことが、合理的な判断を下す際には重要になります。ある人に対する印象は、その時の周りにいる人の影響を受けることがあります。また、「人前ではうまくできない」ことがあったり、「たくさんの人の応援が力になる」こともあります。このような一見矛盾して見える現象の中にも、人間行動の法則性が存在していると考えられます。現実社会の中で活かす心理学のあり方を探ります。携帯電話の通話とメールでは、利用時間帯や内容などの利用の仕方に違いはあるのでしょうか。さらに、面と向かっておこなうコミュニケーションとの違いはどこにあるのでしょうか。また、対面でおこなう会話におけるしぐさにはどのような意味があるのでしょうか。こうした問題も「社会心理学領域」の研究テーマとして取り上げることができます。「感じる」「学習する」「記憶する」など、心のしくみを科学的に解明します。実社会で活用できる、人間行動の認知的メカニズムを学びます。社会を構成する「ひと」を捉える、新たな視点を探ります。PICK UPPICK UPAABB社会心理学領域生理・認知心理学領域114 プロフェッション