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概要

大学案内2016 第2版

1年次には幅広く学びたいという想いから保育と福祉という2つの軸で履修科目を決めました。『保育内容総論』では子どもの成長の過程を、『介護概論』では認知症などのメカニズムを学び、人の一生について深く考えることができました。1年次3年次4年次2年次保育実習に加え、『インターンシップ研修』でも保育現場を体験。保育所によって環境が異なることが分かり、施設の方針によって、めざす保育士像も変わることを知りました。また、サービス介助士2級にも合格し、福祉の“寄り添う心”を養うことができました。AS保育室でボランティア活動を始め、私の顔を見て懸命に気持ちを伝えようとする乳児の素直さに接して“育てる”ことの尊さを実感。また、『小児保健』の授業で病気やけがの対応について学び、保育の仕事は“守る”ということが大切なのだと知りました。「食物アレルギーを持つ子どもは多い」。実習中に子どもと接し、感じたことを振り返り、私が支えになりたいとアレルギーへの対応について研究しました。子どもから高齢者まで、幅広い福祉への理解は、私にとって貴重な学びとなりました。少子化が進む一方で、子どもの福祉や教育に関わる新たな課題が現れています。共働き世帯の増加による延長保育や低年齢児保育などの新たな保育ニーズへの対応や、子育てに不安を抱える保護者へのサポート、被虐待児や障がい児への支援など、さまざまな子育て支援策が必要となっています。こうした状況に応え、子ども福祉専攻では保育や幼児教育の専門知識に加え、社会を広く見渡す福祉の視点を育成。すべての子どもが希望ある未来に向かって歩いていくために、適切なサポートを提供できる力を養います。さまざまな場で活かせる、子育て支援の専門知識を身につけます。家庭や地域、社会と向き合い、子どもたちの希望に満ちた未来を育むプロフェッショナルへ。福祉・教育分野で活躍するためには、人間への深い理解力が不可欠です。そのため、子ども福祉専攻では、保育士資格・幼稚園教諭一種免許状の取得に必要な科目だけではなく、人間への洞察力を深める科目や社会福祉に関する科目を受講し、人間理解と福祉のまなざしを養います。また、キャンパス内にあるAS保育室では、学生が子どもと実際にふれあい、観察する機会を設けています。保育は観察から始まります。体験的な学びを通して、幼い子どもたちのことばを聴きとり、心を通い合わせる能力を培っていきます。人間と社会福祉への理解を深め、子どもを支える実践力を養います。今、わが国では、次の世代を担う子どもたちの健やかな成長を保障し、社会全体で子育てを支援するための新たなシステムづくりがおこなわれています。従来、保育所は主に保護者が就労している家庭の子どもを保育し、幼稚園では主に専業主婦家庭の子どもに教育をおこなってきましたが、保護者の就労の有無に関わらず就学前の子どもを幅広く受け入れ、教育と保育を一体的におこなう認定こども園もスタートしました。さらに子育ての不安に対する相談や親子の集いの場の提供など、地域における子育て支援活動も広がっています。こうした幼保連携施設では、保育士と幼稚園教諭の両方の資格・免許を持つ専門職が求められています。また、子育て支援が社会的に重視される中で、保育士や幼稚園教諭の専門性を備えた人材は、一般企業やNPO、公的機関などの多彩なフィールドでも活躍が期待されています。特に、子ども福祉専攻から羽ばたいていく「福祉マインド」を持つ保育・幼児教育のプロフェッショナルは、社会のあらゆる分野での子育て支援において強く求められるでしょう。子ども福祉専攻子どもと高齢者。自分と異なる立場に立って学びを深め“寄り添う力”が身についた。西垣 志保さん福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻2014年度卒業(名古屋市立桜台高等学校 出身)取得免許 : 幼稚園教諭一種免許状取得資格 : 保育士資格就職先 : 名古屋市役所(保育士)私の学修プロセス176 プロフェッション/インタビュ