トークセッション「地域メディアの仕掛人」第1回「名古屋ライターとして生きる。」イベントレポート

1月17日、フリーライターの大竹敏之氏を講師にお迎えして、トークセッション「地域メディアの仕掛人」第1回「名古屋ライターとして生きる。」が開催されました。

「名古屋のことは何でも書く!」――『名古屋の喫茶店』『なごやじまん』などの著作で知られる大竹氏。執筆活動の原点であるミニコミ誌を発行していた学生時代から、編集記事のない中古車情報誌の出版社に就職してしまった話、「名古屋ネタ」ライターとして『日経トレンディ』に記事を書くことになった経緯や、地元名古屋のカルチャー誌『SPY MASTER』で連載コーナーを持ち、単行本を発行するまでの流れ、ローカル局の深夜枠TV番組の一企画を書籍化するまでの話、ヒット作『名古屋の喫茶店』発売までの話など、色々なエピソードをわかりやすく講演してくださいました。

東京に活動拠点を移さず地元こだわって活動するということ。紙媒体とWEB媒体の違いやWEBライターとして活動することの難しさ。ひとつのテーマを追求し続けること。これからライターを目指す学生にも参考になりそうな話題が盛り沢山でした。

講演の最後に、講師から聴講者へ向けて「“ヤバイ”を1週間使わずに過ごす」という「宿題」が出されました。いい意味でも悪い意味でも使い勝手の良い言葉ですが、「ヤバイ」の一言で終わらせず、そこに込められた複雑な情緒を表現するための語彙力を磨くことがライターになるための訓練になるとのこと。

 

今回聴講されなかった方も、是非この「宿題」に挑戦してみてください。