トークセッション「地域メディアの仕掛け人」第2回「地域発ジャーナリストの仕事と方法。」イベントレポート

1月22日、フリージャーナリストの関口威人氏を講師にお迎えして、トークセッション「地域メディアの仕掛け人」第2回「地域発ジャーナリストの仕事と方法。」が開催されました。

関口さんは大学生時代を建築学科で過ごし、脱構築的なデザインが流行っていたこともあって、「バラバラでぐちゃぐちゃ」な作品を作っていたそうです。しかし、卒業を控えた頃に阪神淡路大震災が起こり、「街がぐちゃぐちゃになっているときにどうしてぐちゃぐちゃな作品を作っているのだろう」 自分の作品をみて罪悪感を覚え、ミニマムな「書く」ことが勝負だと思ったといいます。新聞社入社試験を受け続け、中日新聞で仕事をすることとなりました。連載記事『オトコの育休』とその反響、そして名古屋でフリージャーナリストとして食べていくことについて、わかりやすく講演してくださいました。当事者性を持つ努力、いい面に乗っかるのは簡単だが、悪いものに悪いという勇気こそがジャーナリズムという言葉は、メディアに関わりたいと思う学生にとって心に留めておくべき言葉だと思います。
また硬派なローカル情報が埋もれないようにと発足した、名古屋で活動するライターの勉強会「名古屋メディア研究会」の代表理事である関口さん。めまぐるしく変化するメディアの中、足で稼ぐことにこだわり、地方を厳しく愛する姿勢に多くのことを学ぶことが出来ました。
「安定を捨てて、不安定なところで勝負する。その先に本当の安定がある」
関口さんの講演最後の言葉にチャレンジすることの大切さを改めて感じました。
( レポート;創作表現専攻3年・中川遥 )