大石 真澄/おおいし ますみ

メッセージ

この専攻では、メディアのコンテンツを作ること、表現のためのさまざまなツールの使いこなしかたを学ぶことができます。一見、表現するということは、自分のやりたいことを好き放題にできる営みのように思えますね。しかし、メディアはみなさんと社会との間を繋いでくれる最良の媒体でもあるのです。わたしたちは —作り手の立場であったとしても— メディアによって社会や他者とつながっています。それを踏まえると、より良い「表現」を目指すのならば、まず良き受け手を目指すことが大事なのではないでしょうか。何よりも、受け手が作られたもののどこを見て、どんなところに感動するのかという部分に思いをはせることができれば、それが良き作り手になる最短の道であり、同時に良き受け手が、良き表現を生み出していくことが「メディアプロデュース」なのだとわたしは考えています。
わたしは、みなさんが「良き受け手」になるためのお手伝いをしたいと思っています。この専攻で学ぶことができる表現の仕方に加えて、何となく、迷うこともなく、みなさんがいつも当たり前に見て、聞いて、理解しているメディアに込められた「受け手に向けたデザイン」を知る方法を身につけて、良き表現者を一緒に目指しましょう。

担当授業科目

マンガ・アニメ史
マンガ論

研究課題・活動など

(研究領域)
エスノメソドロジー、メディア研究、広告研究、社会学

(現在の研究テーマ)
テレビCM・ゲーム・(子ども向けの)学習図鑑・学習マンガなどを中心とした視覚的メディアの受容者理解とその変遷

特にこの中でも、1950-80年代の日本においてテレビCMを受け手がどのように理解してきたか、そのやり方自体の変遷に関心を持っています。これに伴って、映像の質的分析法、大量のテレビCMを管理するためのデータベース構築のやり方などの研究も行っています。

略歴

詳しいこれまでの研究や経歴については、こちらをご覧ください。