松井 広志/まつい ひろし

メッセージ

メディアとは「何かと何かをつなぐ」という意味です。
メディアという観点から考えることで、身の回りのモノが「何と何をつないでるのか」という疑問が浮かびます。また、そのつながり方(コミュニケーション)や人々の集まり(コミュニティ)の新たな姿が見えてきます。
こうした新たな「発見」をもたらしてくれるのが、学問的な概念や理論です。
みなさんには4年間で、さまざまな知識を身につけて、「自分で考える」ための手がかりを得てほしいと思います。

担当授業

メディア社会論Ⅰ(コミュニケーション)
メディア社会論Ⅲ(ソーシャルメディア論)
メディアリテラシー
表現実習Ⅵ(ゲームと遊び)
表現実習Ⅸ(メディアとファッション)
文献講読
メディアプロデュース基礎演習
演習(ゼミ)
アカデミックスキルズ
研究法概説

演習(ゼミ)について

テーマ:メディアとポピュラー文化の社会学
インターネットとデジタルメディアが普及した現代社会における多様な文化現象を対象として、社会学的な理論と方法によって分析・考察します。さらにその成果をまとめて、論理的な文章によって表現することを目指します。おおまかな流れは以下の通りです。

まず2年後期には、論文作成に必要となる文献の探索や読解・レビュー、議論のしかたを学びます。

次に3年では、質的社会調査やメディア分析の教科書を講読した後、実際に調査・分析を行います。この作業を通して、メディアやポピュラー文化を社会学的に研究する際の調査方法のレパートリーを増やしていきます。

最後に4年では、基本的に「卒業論文の執筆」を行います。具体的には、論文執筆の教科書を輪読しつつ、各自の研究テーマを明確にしていきます。さらに、それぞれ進捗状況の報告を行いながら、ゼミ内での議論をふまえて論文を完成させていきます。

【卒業論文のテーマ例】
異なるメディアのテーブルゲーム
ガチャをめぐるコミュニケーション
ジャニーズ系アイドル誌の過去と現在:『Myojo』と『duet』を対象に
K-POPにおける日韓のファン活動
趣味としてのコスプレ
非アイドルアニメを応援する理由
名古屋・女性スタイルの変遷
SNS時代のミュージアム・マーケティング:アートとシェアの関係性
歌詞にみる時代に伴う価値観の変化:恋愛ソングを対象に

研究課題・活動など

研究領域:文化社会学メディア論

現在のポピュラー文化のあり方を過去に遡って探求する歴史研究や、それを広い社会的文脈に位置づけるための理論研究が専門です。
最近は特に、インターネット化・デジタル化時代にあえてモノに注目する人々の文化のありようについて、模型やビデオゲームといった対象を中心に分析しています。また、それを捉える「モノのメディア論」に関する理論枠組を探求しています。

(著書)
単著『模型のメディア論:時空間を媒介する「モノ」』(青弓社、2017年)

共編著『いろいろあるコミュニケーションの社会学』(北樹出版、2018年)
共編著『ポスト情報メディア論』(ナカニシヤ出版 2018年)
共編著『多元化するゲーム文化と社会』(ニューゲームズオーダー 、2019年)
共編著『ソーシャルメディア・スタディーズ』(北樹出版 2021年)*近刊

分担執筆『動員のメディアミックス』(思文閣出版、2017年)
分担執筆『広告の夜明け』(思文閣出版、2017年)
分担執筆『趣味とジェンダー : 「手づくり」と「自作」の近代 』(青弓社、2019年)
分担執筆『巨大ロボットの社会学』(法律文化社、2019年)
分担執筆『日本大衆文化史』(KADOKAWA、2020年)

(論文)
単著「「監視研究」の理論的課題」(『市大社会学』11号、2010年)
単著「ポピュラーカルチャーにおけるモノ 」(『社会学評論』63巻4号、2013年)
単著「メディアの物質性と媒介性」(『マス・コミュニケーション研究』 87号、2015年)
共著「多元化するゲーム文化の研究課題」(『愛知淑徳大学論集 創造表現学部篇』7号、2017年)
単著「失われた日常を求めて : 「パンデミック」におけるコミュニケーション指向のビデオゲーム」(『マス・コミュニケーション研究』 98号、2021年)

略歴

(学歴)
神戸大学 文学部 西洋史学専修 卒業
大阪市立大学大学院 文学研究科 社会学専修 前期博士課程 修了
大阪市立大学大学院 文学研究科 社会学専修 後期博士課程 単位取得退学
博士(文学、大阪市立大学)

(職歴)
大阪市立大学 都市文化研究センター 研究員
大阪国際大学 人間科学部 非常勤講師
桃山学院大学 社会学部 非常勤講師
関西大学 社会学部 非常勤講師
国際日本文化研究センター 共同研究員
人間文化研究機構 基幹研究プロジェクト連携研究員

(所属学会)
日本社会学会、日本マス・コミュニケーション学会、日本デジタルゲーム学会

(主催研究会)
多元化するゲーム文化研究会
https://pluralisticgaming.wordpress.com

(詳しい研究者情報)
https://researchmap.jp/read0156859/