ゼミで学ぶ専門テーマ

 宮田ゼミでは、グラフィックデザインを中心としたデザインを専門的に学びます。デザインは、単にものをつくるだけでなく、社会とつながっています。これまでになかった新たな価値を創造し、私たちの日々の生活を豊かで幸せにする手段がデザインだと考えています。そこでこのゼミでは、メディア社会におけるさまざまな問題に目を向け、デザインの力によってそれらの問題に新たな切り口を与え、解決のためのアイディアを考えていきます。

 3年次のゼミでは、デザインの基礎的スキル・知識の習得を出発点として、学外との共同プロジェクトに取り組んでいます。4年次では、各自がテーマを考えて卒業制作または卒業論文に取り組みます。

愛知の食について学ぶため、愛知県農業総合試験場を訪問

代メディア社会と、ゼミの専門領域

 インターネットやデジタル技術が発達した現代に暮らす私たちは、メディアとの関わりを持たずに過ごすことはできません。誰でも情報を発信できる社会になったと言われますが、こうした状況だからこそ、必要な情報を適切にわかりやすく伝えるためのデザインスキルが重要になってきました。奇抜な形や格好良いものをつくるためのデザインではなく、新しい考え方を生み出すデザインの力が必要とされています。

学外の方々に向けたデザイン提案の発表

 デザインは、かならずしも自己表現のためだけの方法ではありません。宮田ゼミでは、「地域とデザイン」とテーマに、学外の団体や企業の方々との連携プロジェクトを実践し、地域や社会をより豊かで快適にするためのデザイン提案に取り組んできました。

 

ゼミの活動については、下記のリンクもご覧ください。

「名古屋城のコミュニケーションデザイン」プロジェクト

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/008361.html

 

「地下鉄・市バスのコミュニケーションデザイン」プロジェクト

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/007331.html

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/007574.html

 

「愛知の食とデザイン」プロジェクト

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/007564.html

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/007578.html

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/007579.html

 https://www.aasa.ac.jp/live/pursuit/007913.html

 

雑誌『広報会議』2023年9月号

メディア研究室訪問「地域や社会の課題を捉えデザインの力で新たな解決策を生み出す、愛知淑徳大学 宮田雅子ゼミ」

 https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/202309/media-laboratory-visit/027258.php

専門性を身に付けるために

 ゼミの2年間をとおして、 「文献を読む」「議論する」「表現をみがく」「実現する」という4つのポイントに沿って、デザインの知識・発想・表現力を磨いていきます。3年次のゼミでは、おもにグループワークを中心として、デザインに必要な知識の習得や、各自の得意なスキルを活かして社会に向けてデザイン提案をおこなうための経験を積むことを目指します。

 また、デザインやアート、メディアに関係する施設などを訪問するゼミ旅行をおこなっています。4年次では、各自が興味のあるテーマを定め、約1年かけて卒業制作または卒業論文の執筆に取り組み、大学での学びの成果をまとめます。

印刷博物館(東京都・文京区)での活版印刷の体験

 

ゼミを通して学んでほしいこと

 デザインをとおして社会とつながる経験をぜひ積んでもらいたいと思います。個人の表現の中に閉じこもるのではなく、自分の発想やアイディアを人に伝えることで、デザインは社会的なものになります。そのため、ゼミでは学外の機関や企業と協働しておこなうプロジェクトを毎年おこなっています。失敗や挫折も含めたゼミでの経験を、卒業後に活かしてほしいと考えています。

卒業論文・卒業制作の例

卒業制作

●景観になじむサインの提案

●商店街ポスターの制作による地域活性化

●コミックデザインにおける特殊印刷の魅力の研究

●異文化を知ることができる冊子『スープで世界一周』の制作

●冊子『カラーユニバーサルデザインのある生活』の制作

●家族の日常生活をテーマとした写真集『超日常写真集』の制作  など


卒業論文

●待ち行列のデザインの研究

●日本の広告におけるジェンダー像の研究 :男らしさ、女らしさの変容

●家電から見る「使いやすさ」「わかりやすさ」についての研究

●オリンピックエンブレム問題に見るオリジナリティについての考察  など

卒業生の主な進路

 広告代理店、デザイン会社、IT・情報サービス企業、印刷会社、商社・流通企業、小売販売業など。メディアやデザインに関連する専門職の他に、一般企業の営業職や事務職に進む場合も、企画力やデザインのスキル、コミュニケーション力を活かした就職活動をおこなって進路を定めている卒業生が多いのが特徴です。

ゼミでの課題制作の様子