ゼミで学ぶ専門テーマ

 村上ゼミでは、メディア・アートを専門的に学びます。このゼミで学ぶメディア・アートとは、情報技術を背景としたコミュニケーション・メディアによって変容する社会に対して、表現活動を通して問題提起をすることを研究し、作品制作を通して実践することです。したがって、表現の方法は限定されませんが、プログラミング技法によるインタラクティブ・メディアや、特殊な撮影技法によるヴァーチャル・リアリティシステムなど、時代に応じた技術や方法を研究・習得し新たなコミュニケーションの方法を探求します。

合同企画展「MEDIARIUM」展示風景

代メディア社会と、ゼミの専門領域

 現代社会は、これまでに無いほどテクノロジーが日常に浸透した社会だといえるでしょう。それは、コンピュータによる情報技術が、人々の生活に浸透したからに他なりません。いまや、スマートフォンによる日常風景のスナップから、医療などの生命を扱う領域、宇宙産業まで、幅広い領域が情報技術による影響を受けています。ゼミでは、メディア・アートの歴史的文脈を踏まえた表現活動を通して、情報技術による社会の変化を捉える術を学んでいきます。

古民家Xプロジェクションマッピング「こみくしょん」

専門性を身に付けるために

 村上ゼミでは、チームによるプロジェクト型制作と個人制作の両方をゼミに所属する学生の全員が体験し学ぶことができます。3年前期は、チームによるプロジェクト型制作を通して、各自が学んでいく専門性を見極め、方法を習得するために、様々な役割を通して、制作に取り組みます。またチームによる制作を通して、異なる思考や技術的背景を持つ仲間たちとのコラボレーションを実践的に身につけていきます。

 3年後期以降は、個人制作を進めるための調査方法や分析方法を学び、企画を立案し作品プランをプレゼンテーションする技術を身につけます。4年生以降は、3年生で学んだ知識や技術を活用し、大学での研究・制作の集大成として、個人プロジェクトや作品制作を進めます。

 

 

学生たちが取り組んできたプロジェクト、研究の成果は下記リンクからご覧ください。

2018年度 創造表現学会主催「こみくしょん」

2017年度 あいちワークショップギャザリング2017

2017年度 メディアプロデュース学部 片山ゼミ・村上ゼミ展覧会「MEDIARIUM」

「汗かくメディア特別展〜汗かくメディア2016受賞作品公開展示+α」

ゼミを通して学んでほしいこと

 情報技術を活用した先端的な表現を探求することを通して、制作活動の可能性を広げて欲しいと考えています。情報技術は、現代社会において必要不可欠であり、コミュニケーション・メディアの未来においても、重要な役割を担い続けるでしょう。これからの社会で必要とされる表現を、調査や分析を通して多様な視点から考察し、表現の方法自体を刷新できるような、失敗を恐れず挑戦できる人材を育成したいと考えています。

卒業論文・卒業制作の例

卒業制作

心臓の客観視
その食べものはどこから?
夢絵コンテスト
幻の生物を探し求めて
遊びを通じてバリアフリーを

卒業生の主な進路

 広告代理店(株式会社中日アド企画など)、映像制作会社(株式会社東通企画など)などのメディア関連企業で企画・制作に携わるほか、情報技術系企業(共立コンピュータサービス株式会社など)での企画・コンサルティングなどで、ゼミで学んだメディアの創造的な活用についての知識や経験を活かして活躍しています。その他、在学中より音楽活動や芸能活動をプロとして開始し、活躍する卒業生もいます。

試作制作の風景