創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻

社会、まち、建築、インテリア、人。すべてはつながっているという気づき。

人間が活動しているところには、必ず建築が存在します。建築は、国や地域の歴史・文化を知る上で、大きな手がかりとなります。本専攻では、建築・インテリアデザインの基礎から応用までの学びを通して、歴史・文化・環境・経済といった、さまざまな背景も学んでいきます。工学系大学と同等のカリキュラムによって、一級建築士の資格取得をめざすことができる他、建築・インテリアデザインという枠組みを通して、広く社会を捉える視点も養います。

[建築・インテリアデザイン専攻]建築、インテリア、住宅、都市計画など、その社会的背景や計画手法を学びます。

建築・インテリアデザイン専攻の特色

一級建築士の受験資格が
取得可能

工学系大学と同レベルの知識が修得でき、一級建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーターの資格取得がめざせます。また、経済・法規・防災・環境など、社会的側面から研究を深めることも可能です。

コミュニケーションを生む
環境、学びを支援する施設・設備

製図室やCAD室、プレゼンテーションルームなど、専攻の学生専用の施設・設備が充実しています。準備室には助教や助手が常駐し、授業や課題のフォローなど、気軽に相談することができます。仲間と同じ空間で作業をすることで、より深い学びを得ることができます。

共同作業に必要な力が
身につく

学生自らが展覧会場のデザイン・施工をおこなう『デザインワークショップ』は、グループ作業を通して、建築における共同作業の大切さを学びます。こうした実践の場を豊富に用意し、社会で必要とされるコミュニケーション力を養います。

ORGANIZATION/専攻概要

建築・インテリアデザイン専攻は、以下のような目標を持ってカリキュラムを構成しています。

  1. 講義科目系の授業で建築の専門知識を基礎から応用まで身につける。
  2. 豊富な実習系授業で様々なプレゼンテーションスキルを身につける。
  3. 実験系授業で物理現象を体験・理解し、専門技術を身につける。
  4. ゼミや演習を通じて共同作業を行い、実社会の課題に取り組む。
  5. 一級建築士、建築施工管理技術士、インテリアプランナーの資格取得に必要な知識・能力を身につける。

これらのカリキュラムを通じ、

  1. 周辺環境、文化的背景、機能や経済性などの多様な条件を読み解き、建築・インテリアに関わる各種課題を解決するために必要な思考力・判断力を有する。(知識・関心・理解)
  2. コンセプトを的確に伝えるプレゼンテーション能力と共同作業に必要なコミュニケーション能力を身につけている。(表現・態度)
  3. 建築の専門知識と技能を身に付け、一級建築士などの資格を目指すことができる。(知識・技能)

人材を養成することを目指しています。

建築・インテリアデザイン専攻の魅力

実践力を高める専門科目

空間設計Ⅰ〜Ⅴ

2年次の小規模店舗や住宅に始まり、3・4年次の大規模かつ複雑なプログラムの施設に至るまで、さまざまな建築設計課題に取り組みます。綿密な調査や資料収集、事例研究などからコンセプトをまとめあげて整理し、図面・模型・CG・スケッチをつくり込み、設計した空間をつくりあげます。また、設計意図を明快に他者に伝えるプレゼンテーションスキルも学修していきます。

  • 実践力を高める専門科目
  • 実践力を高める専門科目
デザインワークショップ

『デザインワークショップ』は、毎年1,000名近くが来場する世界的建築家の作品展覧会で、会場設計、施工、宣伝、運営管理までを学生が主体となっておこないます。20回目を数える2019年度は「藤村龍至展 ちのかたちーー建築的思考のプロトタイプとその応用」を開催。学内での展示に向け、約5カ月かけて会場づくりに力を注ぎました。

  • 実践力を高める専門科目
  • 実践力を高める専門科目

ゼミでの活動

〈清水ゼミ〉リノベーションで篠島の活性化に取り組む

篠島にある廃館した民宿の1階を多目的スペースにリノベーションして島を活性化しようというプロジェクトにゼミ生が取り組みました。観光資源の調査から始めて、1年中観光客が訪れる島にするにはどうすればよいか考え、いろいろなイベントがおこなえる多目的スペースへのリノベーションを企画。活動を通して協調性や臨機応変な対応力なども学びました。

  • ゼミでの活動
  • ゼミでの活動
〈間宮ゼミ〉社会実験イベント「星が丘ブンカマツリ」を開催

エリア活性化プロジェクトの一環としてゼミ生が主体となって開催。路上にチョークでアートを描く「ロード・アート・プロジェクト」の企画から運営、「なごやの婚礼文化再現」空間プロデュースを担当しました。半年以上かけて準備した学生たちにとって、自分たちで企画・制作したものがたくさんの人に喜ばれることを肌で感じる貴重な経験となりました。

  • ゼミでの活動
  • ゼミでの活動

卒業プロジェクト

  • 4年間の学びの集大成として設計・制作・論文をまとめる卒業プロジェクト。ゼミ教員の指導のもと、学生が自由に研究テーマを決め取り組みます。4年次の7月・11月に途中成果を発表する「中間発表」でプレゼンテーションに臨み、教員から厳しい指摘、質問を受け、以降の作業につなげていきます。1月中旬に作品を提出し、卒業プロジェクト学内展を開催。さらに、最終審査会では全員がプレゼンテーションをおこない、優秀者が選出されます。2月中旬には学外のギャラリーを借り切って優秀作品展を開催し、自らの作品と向き合った1年間の成果を社会に問いかけます。

  • 卒業プロジェクト

卒業プロジェクト

施設紹介詳しく読む
最新のコンピュータを使いCAD・3DCG・グラフィックソフトウェアの表現技法を学ぶCAD室や、広々としたワンフロアに、学生一人ひとり用の製図机とキャビネットが用意された製図室の他、コンクリートの練りまぜから破壊試験まで体験して知ることができる材料実験室など、施設と設備が充実しています。

CAD室
  • CAD室

製図室
  • 材料実験室

材料実験室
  • 製図室

プレゼンテーションルーム
  • プレゼンテーションルーム

環境実験室
  • 環境実験室

就職決定者の声多くの先輩が、建築・インテリアデザイン専攻から羽ばたいています。 詳しく読む
  • 先輩インタビュー

  • 仲間と協力して物作りを進める中で、自分の強みを発見

    卒業生

    深谷 雅史さん
    創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻 2019年度卒業
    (名古屋市立緑高等学校 出身)
    就職先:矢作建設工業株式会社

    3年次に受講した「デザインワークショップ」では、東京で開催された世界的に活躍する建築家の展覧会を「愛知巡回展」として学内に再構成しました。グループに分かれてデザイン・施工に取り組む中、グループ内や他のグループとの間で意見が衝突することもありましたが、さまざまな苦労を乗り越え、会場ができあがった時の達成感は今でも忘れられません。また、共同作業を通して、意見をまとめたり、作業を効率化したりするなど、全体を取り仕切ることに向いていることも発見。チームワークの大切さを学んだだけでなく、自分の強みを見つけ育てることができました。

4年間の学び(2020年度)

建築の社会的役割と、その企画・設計の基礎から実践・応用までを学びます。

“建築”を知る1年次

学びの基本は建築を知ることから。設計に必要とされる図面の読み方・書き方といった基礎知識をしっかりと身につけ、2年次以降の学びに活かしていきます。

知識を活用2年次

CADを使った設計など、1年次で身につけた知識を活用します。また、構造、材料、環境、法規など専門的な学びも増えていきます。

実践と応用3年次

複雑な建築の設計、現地調査から事例研究をふまえて分析する中で、実践力と応用力を養います。実際に現場を視察するなど学外での活動も多くなります。

卒業プロジェクトへ4年次

4年間の集大成を卒業制作・論文として完成させます。優秀な作品・論文は学内での講評会を経て、学外での優秀作品展に出展することができます。

4年間の学び

時間割例

2年次後期

時間割例

カリキュラムを超えた自由な学び

活躍する建築家やデザイナーを招いて定期的にレクチャーを開催する他、ミニギャラリーを活用しておこなわれる学生発信の企画展の運営、コンペティションやまちづくり活動への参加など、カリキュラム以外の時間を活用した、自由度の高い自主的な学びの機会が豊富に用意されています。コンペティションなどに積極的に参加する学生も多く、毎年入賞を果たしています。

資格・免許

取得できる受験資格
  • 一級建築士(実務経験2年必要)/
  • 二級建築士/
  • 木造建築士/
  • 一級建築施工管理技士(実務経験3年必要)/
  • 二級建築施工管理技士(実務経験1年必要)
取得できる資格・免許
  • 司書/
  • 学芸員
目標とする資格など
  • インテリアコーディネーター/
  • インテリアプランナー
  • 福祉住環境コーディネーター/
  • CAD利用技術者試験

※インテリアプランナー試験は在学中でも受験できます。試験に合格した者は必要な単位を満たして卒業することで、登録資格が与えられます

就職

就職先一覧(2019年度)
  • アールプランナー/
  • 一条工務店/
  • クラシスホーム/
  • サンレジャン/
  • 住友林業緑化/
  • 積水ハウスリフォーム中日本/
  • セキスイファミエス中部/
  • 積村ビル管理/
  • 宣伝会議/
  • タマホーム/
  • トヨタホーム東海/
  • ブリヂストンタイヤジャパン/
  • 矢作建設工業

研究テーマ

論文
  • 低放射率表面材が放射暖房時の室内温熱環境に及ぼす影響に関する研究
  • 愛知淑徳大学における建築構造力学教育に関する研究  ~その④ 鉄筋コンクリート梁の断面応力~
  • 図書館の照明改修に伴う問題点の把握と照明計画の提案
  • 現代の日本におけるミニマリズム ミニマルに生きる価値とは
設計
  • meguriaum −ものと人が新たに巡り会う場所−
  • はたらく団地 −「住むだけ」の時代は終わった−  高蔵寺ニュータウンにおける新しいコミュニティの姿
  • 大きな屋根の街宿
  • タジミドコロ −ソトと商店街をつなげる体験型ゲストハウス−
  • アップランライン ~ランニングから街へ人へ~
制作
  • 名古屋の地形と歴史  ~那古野台地微地形模型の製作~
  • 数字でわかるインテリアの法則
  • 守る机
  • ビジュアル照明