交流

2017年03月02日

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

平成28年11月2日(水) 星が丘キャンパス

インターンシップの成果を協力企業・団体、後輩たちに向けて
プレゼンテーション。さらに、交流会も開催されました。

 各学部での教育に加え、キャリア教育も重視している本学が、特に力をいれているのがインターンシップです。2008年度からキャリアセンターがインターンシップの窓口として、運営体制を整備し、キャリア教育の主体として取り組んで来ました。特に、2013年度以降は述べ500名以上の学生が参加しています。また海外インターンシップも開始し、参加した学生たちはグローバル社会で必要な力を磨いています。こうした就業体験の成果を学生、教職員、受入機関の方々で共有し、インターンシップをさらに充実させることを目的とした「インターンシップ公開報告会・交流会」を、11月2日(水)、企業・団体のインターンシップ担当者や人事担当者を本学にお招きして実施しました。司会進行はキャリアセンター所属の学生スタッフが務め、スムーズな運営のために力を注いでいました。ここではこのイベントの様子をダイジェストでお伝えします。

第1部:インターンシップ担当教員の報告
キャリアセンター 井戸 智子先生

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 井戸先生はまず愛知淑徳大学のインターンシップについて特徴や流れなどを解説。研修先の企業の情報はインターネットを介していつでも閲覧できること、インターンシップの事前指導にあたる講座では、企業の経営者様や人事担当者様にもご協力いただいていること、事後指導として必ず報告書の作成を課していることなどを紹介しました。さらに2016年の夏季インターンシップに参加した学生を対象にしたアンケートの結果も報告。インターンシップを通して得られたこととして、「残りの学生生活でやるべきことへの理解」「職業意識の向上」「自分を見つめ直すこと」という項目において多くの回答が得られたことを伝えました。井戸先生は「長年、蓄積してきたデータや企業の皆様とのつながりを財産に、今まで以上に学生の声に耳を傾けたキャリア教育を展開していきます」と語りました。

第2部:インターンシップ研修生の成果報告

 2016年の夏季にインターンシップに参加した5名の学生が研修内容や研修を通じて学んだことを後輩や企業の皆様の前で発表。堂々としたプレゼンテーションに会場から大きな拍手がおくられました。

交流文化学部交流文化学科 3年 澤木 将秀さん
研修先:株式会社東海アドエージェンシー、株式会社三晃社

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 2年生の後期から広告業界で働きたいと考えていた私は、規模の違う2つの広告代理店で職業経験を積み、自らの職業感を醸成させたいとインターンシップに参加しました。規模の違いによってそれぞれメリット・デメリットがあると感じましたが、自分にとってどのような規模の会社で、どのように働きたいのかを考えることができたことが一番の収穫だと思います。さらに、営業という業務を通じてさまざまな業界の企業を訪れたことで、世の中には自分の知らないたくさんの仕事があることに気づきました。「広告業界」と可能性を狭めず、幅広く業界研究を進めていこうと考えています。

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 3年 羽根田 敦史さん
研修先:みよし市役所

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 メディアプロデュース学部で建築を学び、まちづくりに興味を持ったことが、みよし市役所へのインターンシップ参加の動機です。チラシや書類の作成など、実務を多く経験するなかで、自己流のフォーマットで資料をつくってしまいわかりづらいと指摘を受けたこともありました。また、市民ワークショップの打ち合わせに参加し、大学での専門的な知識が強みになるという実感も得られました。失敗や成功を繰り返す中で、自分に足りていない部分、もっと勉強したいことが見えてきたので、この研修での経験を成長のきっかけにしたいと思います。そして、納得のいく進路決定につなげていきます。

心理学部 心理学科 3年 大﨑 あゆみさん
研修先:寿証券株式会社

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 インターンシップ参加にあたり、3つの目標を立てました。一つ目は働くとは何かを知る。二つ目は学生と社会人の違いを知る。三つ目はキャリア形成につながる自己分析をするということ。研修で投資の疑似体験をおこなったことで、自分の仕事がお客さまにどのように影響をあたえるか考える必要があり、社会人は個人の責任だけではなく会社全体の責任を担っていることがわかりました。さらに自分の中で「仲間を大切にしたい」という価値観に気づくこともできました。これを機に仲間を大切にしながら働ける企業を探しながら、自らが理想とするキャリアを築いていきたいと思います。

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 2年 長谷川 紗彩さん
研修先:タイ・バンコク 瀬戸信用金庫 バンコク駐在員事務所

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 アジア経済、金融ビジネス、地元企業の今を体感しようというテーマでおこなわれたタイ・バンコクでのインターンシップに参加しました。現地法人の方にヒアリングをしたり、現地のナショナルスタッフの方と英語でワークショップをしたり、とても貴重な経験ができました。この研修で一番強く感じたのは「学ぶことは楽しい」ということ。金融についてあまり知識がなく苦労しましたが、知らないことを学んでいく過程はとても充実した時間でした。さらに英語の必要性も痛感。あと2年の学生生活を最大限活用して多くのことを学び、タイで出会った方々のように、仕事に誇りが持てる人材をめざしていきます。

交流文化学部 交流文化学科 3年 吉井 桃佳さん
研修先:台湾・味の素株式会社

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 台湾では、味の素株式会社の冷凍食品の魅力をPRするためにレストランをまわって営業活動をしたり、スーパーで冷凍ケーキの試食販売をしたり、大学で得た中国語のスキルを発揮しての現地の人々と関わり合いながら業務を進めることができました。またより良い商品の売り込み方についての企画を提案するために社内で、30分間のプレゼンテーションを実施し、手書きPOPを取り入れる私の案を採用していただきました。インターンシップでの成功体験を飛躍の原動力に変えて、大きく成長していきたいと思います。

第3部:4年生によるインターンシップ研修後の活動報告

 内定を受けた4年生が、インターンシップの経験をどのように就職活動に活かしたのかを発表。後輩たちにとって、進路決定の具体的なキャリアパスとして参考になる、貴重な聴講の場となりました。

交流文化学部 交流文化学科 4年 古澤 絵梨奈さん

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 3年次、株式会社ジュニアーでインターンシップを受けました。アパレル関係の仕事で、とても華やかなイメージを持っていましたが、私がおこなった業務はアンケートの集計や記事の作成などの地道な作業も多く、「アパレルの仕事」といってもさまざまな内容があることを知りました。ここから、何事も自分の目で見て判断しなくてはいけないことを実感し、就職活動が本格化する3月までに多くのインターンシップや企業訪問を繰り返しおこない、自分のキャリアについて見つめ直しました。就職活動は早くはじめればはじめるほど自信がつくものです。後輩のみなさんもぜひアクティブに活動してほしいと思います。

ビジネス学部 ビジネス学科 4年 山農 雄介さん

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 2年次に2つ上の先輩の就職企業展に参加し、就職活動に掛ける先輩方の熱量や自分の力不足を感じました。そこで就職活動についていち早く行動したいと、3年次にインターンシップに参加しました。イベントの企画・運営をする会社での研修で、研修生が大型ショッピングモールでのイベントを企画し提案するなど、実務を経験することができました。そのなかで、予算の都合やお客さまの意向、会場の条件などの関係で、実現できないアイディアも多くあり、社会で働くことの厳しさを実感しました。しっかりと自分ができること、できないことを見極めて就職活動に挑むことができたのは、インターンシップで社会の厳しさを知ったからだと思います。

文学部 英文学科 4年 塚田 祥平さん

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 航空業界に憧れを抱いていた私は、3年次に中部国際空港セントレアで地上業務をおこなうドリームスカイ名古屋のインターンシップに参加しました。仕事を体験するなかで、やはり、航空業界で働きたいという思いが募りました。しかし、その仕事の種類の幅広さもインターンシップでわかったので、研修以降、現地で学ぶことを念頭に置き、就職活動を進めました。パイロットのインターンシップを受け、CAをめざす人向けの航空教室に出向き、多くの社員さんから話を聞く中で、企画や運航管理などの仕事にも携わることができる仕事をしてみたいと、進路が具体化し、希望の進路を切り拓くことができました。

第4部:インターンシップ・人事担当者様と学生・教職員との交流会

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 第4部は会場を交流ラウンジWESTに移し、懇談会を実施。引き続きキャリアセンターの学生スタッフが司会進行、ファシリテーターを務める中、参加した1~3年生の学生は積極的に企業の方々に話しかけ、インターンシップを受けるときの心構えや必ずおこなってほしい準備など、多くの質問を投げかけていました。2月に市役所へのインターンシップ参加が決まっている3年生の女子学生は「どんな企業がインターンシップの受け入れをしているか知りたくて、今回の公開報告会・交流会に参加しました。メーカーの人事担当者様から、ミスマッチを防ぐためにもたくさんの企業を訪問してみることがいいとアドバイスを受けたので、実践してみます」と意欲を高めていました。

運営に携わったキャリアセンター学生スタッフ

平成28年度インターンシップ公開報告会・交流会

 11名の学生スタッフが力を合わせてこのイベントのスムーズな進行に力を注ぎました。これだけ多くの企業の方々が一堂に会することはほとんどなく、多くの社会人の方々と接しながらイベントを運営する経験は、自分たちにとっても大きなプラスになりました。自分たちにとってこの「公開発表会・交流会」が学びの場であったように、後輩にとってもさまざまな企業・団体の方々との出会いが今後の進路実現につながる良いきっかけになれば、うれしく思います。