追究

2018年01月22日

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

フィールドワーク:2017年9月4日(月)~12日(火) 沖縄県本島・離島
プレゼンテーション:2017年10月~12月 星が丘キャンパス

五感を使って、沖縄の観光文化・まちづくりを探究。
その成果を仲間と共有し、学びを深めました。

 交流文化学部・谷沢明先生が掲げているテーマは、「フィールドワークで探る観光文化」です。学外のさまざまなフィールドに飛び出し、多くの実践を重ねながら観光文化やまちづくりを学んでいます。毎年夏休み期間には、専門科目のフィールドスタディ観光3(観光文化②)として、沖縄でのフィールドワークを実施しています。2017年は8泊9日の日程で研修旅行をおこない、18名の学生が参加。沖縄本島や日本最南端の離島・八重山諸島を訪れ、特色ある文化や風土、美しい風景、心あたたかな人々と出会い、この地域ならではの観光文化やまちづくりを研究しました。ここでは、フィールドワークと、成果発表としておこなわれたプレゼンテーションをレポートします。

沖縄でのフィールドワーク:9月4日(月)~12日(火)

 9日間にわたる研修旅行の始まりは、沖縄本島でした。学生たちはノートとカメラを手にフィールドワークに臨み、首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵など8つの世界遺産、国の重要文化財に指定された伝統的な中村家住宅、石畳で知られる金城町などを散策。この地域に受け継がれる琉球文化の数々に触れ、国内外の人を惹きつける観光地づくり・まちづくりを考察しました。

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

 3日目の夕方からはフィールドを八重山諸島に移し、黒島、竹富島、石垣島の3島を順番にめぐりました。最も長い3泊の滞在となった竹富島は、周囲約9.2㎞の小さな島。青い空と海、白い砂浜、赤瓦の家々、鮮やかな花々が、他にはない美しい景色を織りなしています。学生たちは目を輝かせながら島中を歩き、たけとみ民芸館、こぼし文庫、ゆがふ館、旧与那国家住宅、珊瑚礁の石垣、亜熱帯の植物、島に点在する歴史的文化遺産などを見学・調査しました。

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

 フィールドワークでは、竹富島の人々が大切にする「うつぐみの心(みんなで協力すること)」について学び、豊かな自然や文化を次の世代へ手渡し続ける人々の思いと向き合いました。

プレゼンテーション:10月~12月

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

 沖縄で経験したこと、気づいたこと、考えたこと、沖縄の人々からいただいた言葉を振り返り、フィールドワークでの学びを深めるために、成果発表のためのプレゼンテーションをおこないました。竹富島に関する発表では、「あなたに伝えたい、この島の魅力」という共通テーマのもとで、学生それぞれがスライド作品を制作。現地で撮影した写真、心からわき上がる言葉を組み合わせた作品は、どれも見る人の心に響き、竹富島の魅力を存分に発信していました。プレゼンテーションでは、仲間の発表を聞いて新たな発見をしながら、活発に意見を交換。学生たちは沖縄での貴重な経験の数々を再び心に刻んでいました。

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

交流文化学部 フィールドスタディ観光3/担当・谷沢明 沖縄フィールドワーク・プレゼンテーション

 谷沢先生は、学生たちがフィールドワークを通して、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、各地域の魅力をとらえて伝える力を養ってほしい、と期待しています。
 学生たちは今後も幅広いフィールドへ一歩を踏み出し、観光文化・まちづくりをはじめ、観光と地域振興、景観保全・自然環境の保全と観光地のあり方など、幅広い学びを深めていくことでしょう。