追究

2016年03月11日

福祉貢献学部准教授・羽根由美子先生が、全国保育士養成協議会・会長賞を受賞しました。

福祉貢献学部准教授・羽根由美子先生が、全国保育士養成協議会・会長賞を受賞しました。

 2010年の学部再編にともない、誕生した福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻。「社会福祉」の広い視野を備えた保育士・幼稚園教諭の養成をめざしています。この新たな時代を見据えた専攻を、立ち上げ時から支え続けたのが、羽根由美子先生です。名古屋市内の保育現場で長年キャリアを重ね、その経験を活かして保育者の養成や保育に関する研究に尽力されてきました。そして2016年3月をもって退官されるにあたり、これまでの功績が称えられ、「全国保育士養成協議会・会長賞」を受賞されました。ここでは、羽根先生の保育職や学生・卒業生に対する思いをお伝えします。

羽根 由美子先生のメッセージ

保育は、子どもたちの成長、日本の未来を支える仕事。

 名古屋市の保育所を定年退職後、2009年から愛知淑徳大学の教員となり、子ども福祉専攻が開設された2010年から教育・研究に取り組んできました。保育者をめざす学生たちのために、講義はもちろん、実習先の開拓や実習方法の検討など、自分が出せる力のすべてを注いできました。この度、学部の先生方に推薦していただき、「全国保育士養成協議会・会長賞」をいただいたことは、大変光栄なことだと心から感謝しております。
 私が大学卒業後、保育士になったのは、「生涯、続けられる仕事」だと感じていたからです。保育に携わって40年以上、本当に素晴らしい職業だと現場に立つたびに実感します。「ハイハイが上手になったね!」「いつの間にそんなに歩けるようになったの!?」日々、成長していく子どもたちとふれあう一瞬一瞬は、とってもドラマチック。けなげで愛らしい子どもたちの姿や笑顔が、保育の道を歩み続けるエネルギーになっています。

 学生たちにも、子どもたちと関わり合う機会を提供したいと考え、AS保育室の立ち上げにも努力しました。2009年に11号棟1階で1、2人の子どもの保育からスタート。現在では立派な施設も建ち、約20人の子どもたちの賑やかな声が響いています。2015年には愛知県現任保育士研修会の一部として100人近くの保育者に保育室を見学していただきました。保育は、社会的な仕事です。子ども・子育て支援新制度が始まって間もない今、日本の保育が大きく変わろうとしています。視野を広く深くし、子どもたちと向き合いながら社会全体を見据えて専門性を磨いてほしいと、学生たちをはじめ現任の保育士の方々にも期待しています。
 将来、保育現場で活躍する卒業生たちと研究会を開きたいと夢見て、退官後も研究活動を続けます。子どもたちの健やかな成長を支え、保護者の皆さんが安心して働ける環境づくりに貢献できる、よりよい保育を追究していきます。