追究

2016年09月16日

ビジネス学部 授業風景 グループワークⅠ・Ⅱ

ビジネス学部 授業風景 グループワークⅠ・Ⅱ

大学で学ぶ目標を明確にしながら、
仲間と共に成長していく基礎力を培います。

 「コミュニケーション力」「行動力」「対応力」「情熱」。こうした力や素養を磨き、自ら道を切り拓いていく「魂ある人材」を育成するために、ビジネス学部では実社会を見据えた教育を大切にしています。そのファーストステップにあたるのが、1年次の前期に開講される必修科目「グループワークⅠ・Ⅱ」。学生約16人ずつの少人数ゼミを18人の教員が受け持ち、授業への取り組み方、プレゼンテーションやディスカッションの仕方、グループ活動の進め方などをきめ細かく指導します。

ビジネス学部 授業風景 グループワークⅠ・Ⅱ

ビジネス学部 授業風景 グループワークⅠ・Ⅱ

 この授業の目標は、2年次から始まるプロジェクト・ベースド・ラーニング(問題解決型授業)に取り組むための土台をつくること。仲間と議論しながらさまざまなワークをおこない、高校までの受身的な「学習」から、能動的な「学修」へと学びの転換を図ります。そして学生たちは「大学で学ぶ目的や意義」を見つめ、自分に必要な学修を主体的に進めていくための基礎力を身につけます。

 ここでは、ビジネス学部入門となる「グループワークⅠ」と、問題解決を実践的に学ぶ「グループワークⅡ」の授業内容の一例をレポートします。

「グループワークⅠ」:大学で伸ばしたい力を考える

「グループワークⅠ」:大学で伸ばしたい力を考える

 何に興味があるのか。どんな力を養いたいのか。どんな課題を克服したいのか。学生生活で何を成し遂げたいのか......さまざまな問いを投げかけて自己理解を深め、「自分の現在地」を確認することが、大学での目標やその先の進路を考える第一歩になります。
 そのためにおこなわれた活動のひとつが、「短所を長所ととらえ直す」というワーク。「頭が固い→意志が強い」「悩みが多い→何事にも真剣」「飽き性→好奇心が旺盛」といったように、学生たちは自己分析しながら短所を長所としてとらえ直しました。さらに、グループで発表し、意見交換。自分を高め続ける謙虚な姿勢、ポジティブな思考力、物事を多角的に捉える柔軟性など、課題に対して前向きに取り組むために必要な力を仲間と共に養いました。

「グループワークⅠ」:大学で伸ばしたい力を考える

「グループワークⅠ」:大学で伸ばしたい力を考える

 次のワークでは、大学で伸ばしたい得意分野と克服したい課題について、グループごとにディスカッションしました。聞き手・話し手を交代しながら学生たちは自分への理解を深めていき、「今、何をすべきか」「大学でどんなことに挑戦していきたいのか」を具体的にイメージ。学生生活への期待・希望をより大きく膨らませました。

「グループワークⅡ」:成果報告会

「グループワークⅡ」:成果報告会

 「グループワークⅠ・Ⅱ」の集大成として、各ゼミが4人ずつの4グループにわかれ、研究活動にチャレンジ。各グループは8テーマから1つを選択し、ディスカッションや情報収集、データ分析、考察に力を注ぎました。
 その研究成果を共有する場として、7月20日(水)に「成果報告会」を実施しました。研究テーマごとに教室が用意され、1つのテーマについて9グループがそれぞれの意見を力強く発言。自分たちの主張がわかりやすく伝わるように、どのグループも試行錯誤を重ねてスライドの表現や話し方を工夫していました。

「グループワークⅡ」:成果報告会

「グループワークⅡ」:成果報告会

 学生たちはそれぞれの力を発揮し、説得力のある主張や聞き手を惹きつけるプレゼンテーションを展開。活発に学び合う彼らの姿に教員たちは頼もしさを感じ、研究をより深めるためのアドバイスを熱心に伝えました。今回、グループワークに主体的に取り組んだ経験は、学生一人ひとりにとって確かな自信となり、さらなる成長の原動力になっていくことでしょう。

「グループワークⅡ」:成果報告会

「グループワークⅡ」:成果報告会

《研究テーマ》

  • ●ドラッグストアにどんな商品・サービスを提供したら、もっと大学生を集客できるか?
  • ●今後15~30年先に向けて成長する産業は何だと思いますか?その根拠は何ですか?
  • ●グループの誰もが納得する意思決定とは?
  • ●ネット通販の将来性を君たちなりに評価しなさい
  • ●大学生の読書離れが進んでいると言われている。この問題を解決する方法は?
  • ●日本経済が今後成長するために何が必要か?
  • ●マクドナルドが復活するために実行しなければならないこと
  • ●日本における「シェアリングエコノミー」の将来性を君達なりに評価しなさい

《受講生の声》

  • ●世の中の新たな動きを自分たちで調べ、考察して、大学ならではの研究活動の楽しさを実感しています。
  • ●今回、初めてグループ研究に取り組み、自分を成長させるチャンスになったと思います。今後、グローバルビジネスやマーケティングなど、より専門的なことを学びたいと意欲が高まっています。
  • ●情報収集、パワーポイントでの資料作成、当日のプレゼンテーションなど、グループの一人ひとりが自分の得意なこと・好きなことで力を発揮し、研究を進めることができました。この経験を、2年次以降のゼミ活動にも活かしていきます。