追究

2017年05月23日

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

タンザニアのロッジ経営者と学生が交流し、
現地の観光業についての理解を深めました。

 交流文化学部は愛知淑徳大学の理念でもある「違いを共に生きる」を体現化し、国内・海外を問わず、さまざまな文化的背景を持つ人々との交流を通じて、相互理解と尊重に基づく社会の発展に積極的に貢献する人材を育成しています。「言語分野」「交流分野」「観光分野」の3つの分野から成り立ち、さらに「10の専攻プログラム」を用意。学生たちは2年次から専門分野を選択し、自らの興味やめざす進路にあわせた学びを自由に履修することができます。今回は、専門分野を深めるゼミナールのひとつを紹介。観光をテーマに、ホスピタリティを追究する加納ゼミの3年生の授業です。2017年度最初の授業はタンザニアで宿泊業に携わるEdith Banzi氏と在日タンザニア大使館 中部地区商業文化交流 名誉代表・清水邦子氏をお迎えし、ご講義いただきました。

Edith Banzi氏と清水邦子氏の講義

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

 Edith氏と清水氏が協働して建設した宿泊施設「KECEC」やKECECのあるタンザニアについて紹介したビデオを上映しながら、お二人が現地の生活や文化について解説。KECECでおこなった日本人宿泊客と現地の方々との交流の様子やアルーシャ国立公園、ダル・エス・サラームという商業都市についてなど、次々とタンザニアの魅力が紹介されました。学生たちはときおりメモを取りながらお二人の話に聞き入り、初めて触れるタンザニアの暮らしについて想像をふくらませました。

アフリカ布「カンガ」のデモンストレーション

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

 プレゼンテーションの次は、タンザニアの代表的な女性の衣装として使用されている「カンガ」についてのデモンストレーションがおこなわれました。お二人は実際に学生たちに複数のカンガを披露しながら、その布の特徴や中央に記されたスワヒリ語の格言や流行語、ことわざについて解説。中にはアフリカにゆかりのある前アメリカ大統領、バラク・オバマ氏の記念カンガもあり、そのユニークな表現に会場は大いに盛り上がりました。また、カンガの試着体験もでき、学生たちはタンザニアの文化を肌で感じることができました。

タンザニアについて、理解を深める「質疑応答」

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

交流文化学部 授業風景「交流文化演習2a」

 加納ゼミの学生たちは、今日の講義を受け「日本人にタンザニアをすすめるための旅行プランや企画」を発案します。そのための情報収集として、タンザニアをもっとよく知るための質疑応答がおこなわれました。学生たちからはタンザニアのホテル事情や交通手段、宿泊費の相場など、具体的な質問が次々と飛び出しました。お二人は質問に答えながら、タンザニアを代表するポップアート・ティンガティンガや希少な宝石・タンザナイトなど、さらなる魅力も伝えていきました。学生たちは、授業を通じてタンザニアについて理解を深め、国の魅力や特長をいかにアピールし、観光へとつなげていくのか、体験的に学んでいくことでしょう。