躍動

2016年01月28日

中国語をはじめて半年。勇気を出して挑んだスピーチコンテストで確かな成果を掴みました。

vol.41

交流文化学部 1年

日本中国友好協会主催「中国語スピーチコンテスト」愛知県大会 優秀賞

熱心な先生の指導に応えたい――。その思いが学びの原動力。

 中学生の時、家族旅行で中国の北京に行きました。美味しい中華料理を堪能してから、さらには、万里の長城へ。幼いながらも「教科書にも載る歴史的な場所に、自分が立っている!」と感動。初めて触れる中国文化に魅了されました。中国へのあこがれを抱いたまま高校へと進学し、進学を考える年齢に。愛知淑徳大学の交流文化学部では、大好きな中国文化を学べると知り、私にぴったりの学部だと感じて入学を決めました。

 入学後真っ先に履修し、楽しみにしていた中国語の授業ですが、想像以上の難しさに戸惑いを覚えました。特に苦労したのは発音です。中国語は英語や日本語のようにシンプルではありません。四声(しせい)と呼ばれる4種類のイントネーションがあり、最初は正しく先生の発音を真似することもできませんでした。何度やっても正しい発音ができないと、挫けそうになりましたが、私たちができるまで根気よく発音を繰り返してくださる先生方に対して、弱音をはいてはいられません。熱心な先生の指導に応えたいと向学心が刺激され、どんどん中国語を学ぶことが楽しくなっていきました。

努力を重ね、不安な気持ちに打ち勝ち、練習の成果を発揮。


 中国語を学び始めて半年ほど経った頃、学外でスピーチコンテストが開催されることを知りました。自分の中国語のスキルは果たしてどれぐらいなのか力試しがしたいと考え、出場を決意。その想いを先生に伝えると、すぐに練習をはじめてくださいました。私が出場したのは、決められた課題文を暗唱する朗読部門です。出場者全員が同じ文章を読むので、その正確性や表現力が厳しくジャッジされます。私は正しい発音を意識し過ぎると、声色やイントネーションなどの表現が疎かになってしまい、反対に感情豊かに読もうすると発音が間違ってしまい、なかなか「発音と表現」の2つを両立させることができませんでした。発表の順番が最後ということも決まり、いっそう焦りが募る中、先生は「最後は堂々としていた人が、いい結果を手にしますよ」と声をかけてくださいました。すると、不思議と肩の荷が下り、自分らしく発表しようと開き直ることができたのです。自然体で本番に挑むことができたのも、すばらしい賞をいただけたのも、先生のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです。
 このスピーチコンテストを通過点と捉え、2年次以降さらに中国語のスキルを磨いていきたいと思います。たとえば、交換留学生として北京師範大学で学んでみたいし、今度は質疑応答も中国語でおこなうスピーチ部門に出場したい――。中国語学習に対する情熱と夢は、大きく膨らむばかりです。