躍動

2017年02月20日

初めての学外コンペで栄えある賞を受賞。仲間と全力を尽くし、生涯の宝物を手にしました。

vol.49

松本ゼミ メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 都市環境デザイン専修3年(2016年度)

第35回JAPANTEX2016企画 インテリアデザインコンペで奨励賞を受賞!

皆でアイデアを出し合い、新たな旅立ちの場となるホスピスを考案。

 松本ゼミが追究しているのは、「超高齢社会を迎えた日本のインテリア」「エイジング・インテリア」です。この全体テーマにもとづいて、それぞれが個別のテーマを掲げて研究に取り組んでいます。3年生の私たちが2016年度に全力を注いだのが、「第35回JAPANTEX2016企画 インテリアデザインコンペ」への挑戦でした。学外コンペに出品することは、私たちにとって初めての経験であり、7月頃からどういう方向性にするのかを話し合い、約3カ月かけて作品づくりに励みました。
 今回のコンペのコンセプト「New Stage、Reインテリア―進化するインテリアデコレーションの出会いと発見」を意識しながらディスカッションを重ねましたが、時に行き詰まることもありました。すると松本先生は「一人ひとりの研究テーマを活かすと、アイデアが上手くまとまると思うよ」と私たちの凝り固まった頭をほぐしてくださいました。
 そして、皆でつくり上げた作品が、「和色(わしょく)で魅せる癒空間(いくうかん)」。ホスピスを「旅館」というイメージで設計し、「終わりを迎える場所ではなく、旅の途中に体を休めて、新しい世界へとまた歩み出すための場所にしたい」という願いを込めました。「和」の雰囲気で構成した室内環境には、温度によって色が変化するファブリックやインテリアを配置し、朝は黄色、昼は緑、夜は青といったように、一日の時間の流れを視覚的に感じ取ることのできる「癒しの空間」づくりをめざしました。

初めての学外コンペで栄えある賞を受賞。仲間と全力を尽くし、生涯の宝物を手にしました。

初めての学外コンペで栄えある賞を受賞。仲間と全力を尽くし、生涯の宝物を手にしました。

最後まであきらめず制作に挑み、奨励賞を受賞。

 コンペに向けて一番大変だったことは、時間が限られていたということ。それぞれの個別課題、授業の一環として取り組んだ建築展の設計・施工・運営など、同時進行の活動が数多くあり、皆で集まる時間がなかなかつくれず、「提出期限にもう間に合わない...」と諦めかけたこともありました。しかし、昨年、このJAPANTEXのコンペで松本先生が受賞されていて、「来年はゼミ生で参加しよう!」と決めた自分たちの思いや松本先生の期待を裏切りたくないという気持ちが強くありました。だからこそ、最後の最後まで力を尽くそうと互いに励まし合い、納得できる作品をつくり上げることができました。
 自分たちの思いを貫いてコンペに出品し、大きな達成感を皆で分かち合っていたとき、「奨励賞」に選出されたという驚く知らせが届きました。他の受賞者は設計会社や空間デザイナーなど社会人の方々が多いため、信じられない思いを抱え、東京での表彰式に松本ゼミ全員で向かいました。その晴れやかな場に立ち、素晴らしい賞をゼミの皆で手にすることができたのだと、熱い気持ちが胸いっぱいにこみ上げました。

初めての学外コンペで栄えある賞を受賞。仲間と全力を尽くし、生涯の宝物を手にしました。

初めての学外コンペで栄えある賞を受賞。仲間と全力を尽くし、生涯の宝物を手にしました。

 今回、コンペに挑み、いつも熱心にご指導してくださる松本先生への感謝の思いを深くするとともに、仲間と一生モノの経験を共有できたと喜びを感じています。視野を広くして多彩なアイデアを出すこと、自分の考えを明確に伝えること、仲間の意見に真剣に耳を傾けること、よりよいものをつくるため妥協せず追究すること、そして仲間や自分自身の力を信じて最後までやり抜くこと......。こうした多くの学びを今後の学修や研究に活かし、何事にも主体的にチャレンジし続けたいと思います。