躍動

2015年05月25日

仲間と共に産官学協働に挑み、他大学との討論会で確かな成果を掴みました。

vol.36

ビジネス学部 ビジネス学科3年(2014年度)

名古屋マーケティングインカレ2014で大塚ゼミの全チームが決勝に進出し、賞を獲得!

チームみゅー【最優秀賞】【日経特別賞】W受賞!!
チームウィリー【特別賞】/チームVingtre【日経特別賞】/チームぴくるす【優秀賞】

地域や社会の課題解決に取り組み、その研究成果を名古屋マーケティングインカレで発表。

 プレゼンテーション、ディベート、他のゼミとの討論会、他大学とのディベート大会、産学連携プロジェクト......。ゼミ活動の一環として学内外で数多くの実践を重ねている私たちは、社会で活きる知識や力が修得できるよう、忙しくも充実した日々を過ごしてきました。大塚英揮先生のご指導のもと、いくつもの研究やプロジェクトを同時に進めていく中で、失敗も学びのチャンスにしながら仲間と互いに支え合い、高め合っています。
 2014年度の中心的な活動は、企業や自治体などとの共同研究でした。3年生11人が4チームに分かれて、約10カ月間、地域に飛び出してさまざまな人々との協働に励み、実社会の多様な課題解決に取り組みました。企業や団体、自治体への協力依頼も、もちろん自分たちでおこないます。快く対応してくださった皆さんへの感謝の気持ちを力に変えて、ヒアリング調査、アンケート調査、イベントの企画・運営などに全力を注ぎました。そして、根拠あるデータや情報を自分たちの手で掴み、まとめ上げた研究成果を学内だけでなく学外でも発表。そのひとつが、12月に開催された「名古屋マーケティングインカレ」でした。

 「名古屋マーケティングインカレ」は、マーケティングを研究する学生が、大学の枠をこえて学びを深め合うための討論会です。2014年の大会には、名古屋近郊の5大学28チームが参加。ブロックごとに予選がおこなわれ、私たち大塚ゼミの4チームはすべて決勝に進出しました。決勝発表の審査員を務めるのは、参加ゼミの学生に加え、各大学の先生方や日経新聞社、日経BPマーケティングの方々。とても緊張しましたが、「本気で頑張ってきたのだから大丈夫!」と心を落ち着かせ、持てる力を出しきりました。
 結果は、4チームそれぞれが、最優秀賞と日経特別賞、特別賞、日経特別賞、優秀賞を受賞。努力の成果が認められ、大きな達成感や感動を皆で分かち合いました。

 自分の意見を論理的に説明し、相手を説得する力。さまざまな人と思いを共有する対話の力。自分たちの足でデータや生の声を集める粘り強さ。今、できることに全力を尽くす根性。社会人としてのマナー。そして、仲間と力を合わせ、目標を達成していく協働の力や思いやりの心――大塚ゼミで得たすべてのものは、かけがえのない財産であり、社会で自己実現を果たす底力になると信じています。私たちの成長を見守り、背中を押してくださる大塚先生への感謝をカタチにするためにも、今後も向上心を胸に学び続け、それぞれの道を切り拓いていきたいと思います。

各チームのコメント

◎チームみゅー
名古屋木材株式会社との共同研究「圧縮木材の普及」

 名古屋木材株式会社のご協力のもと、「圧縮木材」の柔軟性に着目した商品・木のしおりの開発やプロモーションの検証などに力を注ぎました。圧縮木材は、加工方法によって高い強度や柔軟性、材質感など発揮できる特性が変わるため、住宅のフローリング、机や椅子、ボールペン、食器類などに活用されています。この木材をより広く普及させたいと考え、日本最大級の異業種交流展示会・メッセナゴヤで新商品の販売や来場者へのヒアリング調査をおこないました。「今、できることに全力投球しよう!」と決意し、ビジネスの現場で挑戦して、ビジネスパーソンへと大きな一歩を踏み出すことができたと感じています。

◎チームウィリー
勝川駅前通商店街振興組合との共同研究「勝川駅前通商店街を今後も存続させるためには」

 愛知県春日井市にある勝川駅前通商店街の方々にサポートしていただきながら、商店主へのヒアリング調査からスタート。商店街の現状と問題点を明らかにした上で、転居してきた新住民に向けた「勝川紹介マップ」や、新旧の商店主が話し合い、まちの伝統を継承していく仕組みづくりを考案しました。さらに、住民へのアンケートからマップの効果を検証。実際に商店街のイベントにも参加し、「人と人のつながり」の大切さを実感するとともに、商店街存続の具体案を熟考しました。こうした研究活動で得たのは、社会人としてのコミュニケーション能力や課題発見能力。その力を、今後の学修や卒業後の進路にも活かしていきます。

◎チームVingtre
長久手市役所との共同研究「オープンデータを活かしたまちづくり戦略」

 長久手市役所との共同研究に取り組んだ私たちは、「市の人口の中でも特に増加傾向にある“子育て世代”の抱える問題をいかに解決するか」という問いに着目。長久手市民へのアンケート調査、オープンデータの活用を推進する福井県・鯖江市役所へのヒアリング調査など足を使った調査を数多く実施しました。そして、公共施設や商業施設に関する情報共有のよりよい仕組みを考案。チーム内で意見を交わし、ときにぶつかり合うこともありましたが、それは皆が本気で取り組んでいたからこそ。仲間と一緒に最後まで頑張り通すことができたという経験は、これから社会人となって幾多の壁を乗り越えていく大きな力になると思っています。

◎チームぴくるす
大和屋守口漬総本家との共同研究「大和屋守口漬総本家の活性化~守口漬を事例として~」

 愛知県の伝統野菜を使った漬物「守口漬」をつくり続ける大和屋守口漬総本家と協働し、そのさらなる普及につながるプランを考案しました。施策の柱としたのは、「若者をギフト市場に取り込む」「外国人向けプロモーションを考える」という2点。62パターンの食べ合わせを自ら試食し、その中から厳選した5つのパターンを提供する試食会の実施、守口漬を紹介する英語版・中国語版・韓国語版のリーフレット作成、学生や留学生に対するアンケート調査をおこない、若者がギフトを贈る新たな機会や、国・エリア別のプロモーションが必要であることを明らかにしました。現代社会を見つめ、課題解決に取り組んだ経験は、私たちにとって得難い学びになったと感じています。