村上泰介ゼミ 

企業やプロの方々と接し、メディアを用いた実務的な企画の機会があるゼ

 


 

まず村上ゼミ3年の方へのインタビューから。 

 

――お名前をお願いします。 

香川さん(以下、同) 香川 歩凜です。 

 

――所属ゼミの紹介をお願いします。 

3年では2つの大きなプロジェクトがあります。1つ目は東山遊園株式会社さんとのコラボ企画の実施。2つ目は「サカエチカプロジェクト」です。クリスタル広場にあるサカエチカLEDビジョンに放映する映像の制作をしています。現在は、放映に向けて映像を制作している段階です。 

 

――ゼミの雰囲気はどんな感じですか? 

村上ゼミは、先生から配布される学期を通してのスケジュールを元に進めていきます。ゼミの雰囲気は…いい意味で、馴れ合わないですね。(笑) 仲が悪いわけではないけれど仲良しこよしという感じでもないです。なので、各々がやりたいことに集中できる環境だと思います。 

 

――ゼミの自慢話はありますか? 

村上ゼミの特徴はイベントとARです。東山遊園さんとのコラボを例に挙げると、企業側から大まかなイベント内容を聞いた上で、ゼミ内で具体的な企画案の意見を出し合い、イベント内容を考えます。今年(2023年)は、「開催時期に合わせてハロウィン関連にする、看板を目印として使ったおばけのイラストが出てくるARコンテンツを作る」を主な内容としてイベントを行いました。  

 

――ゼミで学んだことや、学んでいることは何ですか? 

現在は、サカエチカプロジェクトの映像制作を行っているので、イベントを企画する上での方向性の良し悪しを、先生からアドバイスを頂きながら学んでいます。 

 

――ゼミでの思い出は何かありますか? 

学年にもよるのですが、今年はゼミ旅行とかがなかったので…。イベントの企画の意見交換を通してみんなとイベントを完成させていく過程が思い出ですね。 

 

――村上先生の好きなところ、面白いところはありますか? 

否定しないところです!村上ゼミは“学生主体”なので、基本的に先生は口出ししないのですが、質問にはその時々に応じて的確なアドバイスをくれます。 

 

――1番好きな課題を教えていただきたいです。 

映像制作です。専門のソフトを使うので難しいのですが、授業を受けていて為になるなと感じています。 


――村上ゼミに入ったきっかけは何ですか? 

イベントに限らず、“企画”をやりたいと思っていました。なので、他のゼミと比べて企画に重きを置いていて、更にARなどの自分の興味があることにも挑戦できる村上ゼミを選びました。 

 

――村上ゼミに所属する前に取っておくと役立つ授業はありますか? 

Adobeのソフトを使う制作系の授業は絶対取っておいたほうがいいです。特に、サカエチカプロジェクトは“Adobe After Effects”をメインで使っているので、独学でも大丈夫ですが、事前に学んでおくと安心かなと思います。また、村上先生がどんな人なのかを知るためにも、村上先生の授業を取っておくといいと思います。例えば、「ウェブデザインⅠ」や「プログラミングⅠ」がおすすめです。 

 

――実際、村上ゼミに入って感じたことはありますか? 

思っていたよりも自由度が高かったです(笑)例えば、ゼミでやっていることと少し違っても自分のやりたい制作をしても良い、みたいな感じです。しかし、大きなプロジェクトもあるので、それは特に為になるなと思います。 

 

――最後に、これからゼミに入る人たちへメッセージをお願いします! 

ゼミそれぞれに特徴があるので、ある程度卒業後の進路の方向性は決めておいた上で入りたいゼミを探すと良いと思います。村上ゼミに入りたいと思っている人達は、ゼミでの活動が自由なので、自分のやりたいことや考えをしっかりと持っていたほうが良いです。そして、村上先生はきちんとスケジューリングされる方なので、スケジュール管理をしっかりとできる人が向いていると思います。 

 

――はい、ありがとうございました! 

 

次に村上ゼミ4年の方のインタビューです。  

 

――お名前をお願いします。 

和泉さん(以下、同) 和泉 大輝です。 

 

――所属ゼミの紹介をお願いします。 

3年生はやりたいことをやるというより様々なことを体験する期間でした。そして、4年生の卒業制作は個人制作なので、やりたいことを突き詰めています。 

具体的には、3年生前期にはメディアが社会にどういった影響を与えるのかを学びました。 

後期では全員参加のプロジェクトとして、星が丘テラスさんと椙山女学園大学の看護学部看護学科の先生と共に、“AYA世代”と呼ばれる15~39歳までの若年層がん患者の方々に対しての知識や理解を深めるイベントを2日間開催しました。内容は『ARスタンプラリー』で、お客さんには星が丘テラス内の様々なスポットを周ってクイズに答えてもらい、ゴールしたら景品をお渡しするという企画です。私達はプロジェクトを進めていく中で、AR(拡張現実)の3Dモデル制作やAYA世代の方々が闘病生活で強いられていること、周りからの理解が足りないと感じる部分を学び、クイズを考えパンフレットを制作しました。 

4年生の卒業制作は人それぞれで、VR(仮想現実)をやったり、ARをさらに突き詰めたり、プログラミングでゲームを作ったりしています。その中でやりたいことが共鳴し合った人達はグループを作って進めている人もいます。 

 

――ゼミの雰囲気はどんな感じですか? 

みんなやりたいことが各々何か1つ必ずあり、それに対して学ぶ姿勢が常にあり、向上心が高いところが印象的です。みんなが1つの目標に対してベストを尽くしており、消極的な人はほとんどいません。積極的にアイディアを出し、自分の長所短所を理解し適材適所で取り組んでいるので、みんなに鼓舞されて自分の中にも向上心が芽生える、そんな雰囲気です。 

ゼミの進め方は、3年生の時は先生がガイドラインを引いてくださり、先生主体のもと学生たちがついていく感じです。先生が「いついつまでに仕上げなきゃいけないからどうしましょう?」と投げかけてくださり、学生たちがスケジュールを組んだり、担当を決め進めていきます。4年生ではゼミ生15人が半分に分かれ、卒業制作の経過発表をしてみんなから意見いただくということを1週間ずつ交互にやっていきます。卒業制作は学生主体で先生からはアドバイスのみです。しかし、放任主義とは違いスケジューリングを3年生の活動で身につけることとができるようになっているので、進め方は何となく肌感で分かるようになっています。 

 

――ゼミの自慢話はありますか? 

3年生で行ったAYA世代のイベントは想像以上に規模が大きく、星が丘テラスを運営する東山遊園株式会社の役員さん達の前で、イベント内容や集客予想、予算について報告する機会がありました。学生でこのようなことを経験できたことがとても勉強になりました。その他にも村上先生が様々な方と繋がりがあるので、頻繁に案件をいただいて挙手制でゼミ生が参加しています。ゼミの活動ですが、感覚としては仕事に近い形でしっかりと責任感を持って社会人的なマインドを持ちながら多くのことを学べるところが自慢できるポイントです。 

また、イベントには合計200名ぐらいのお客さんが来てくださって、僕達が制作したARマーカーを体験し、「すごく面白かった」「子供が楽しんでいて良かった」「クオリティが高くて驚いた」などの声を直接受け取れたことはすごく良い経験になりました。大学の中だけではなく社会からもフィードバックを得られることも自慢ポイントです! 

 

――ゼミで学んだことや、学んでいることは何ですか? 

1番学んだことは、メディアを介して社会にどういった貢献ができるかです。そして、様々なソフトを使うので、メディアを制作する技術が格段に上がった感覚があります。 

このゼミは、最前線で働かれている方々と共に、インターンシップに近い形で様々な社会 活動に参加できるので精神的にも成長でき、技術も磨かれていくので本当に学べることが多いゼミだと思います。 

 

――ゼミでの思い出は何かありますか? 

1番記憶に残っているのは、やはりAYA世代のイベントです。スケジューリングや制作などを行っていたので納期間近になるとみんな焦りだしてました(笑)。大変な思い出でもありましたがすごく楽しかったです。みんなでやり遂げた達成感がすごく大きかったなと思います。 

 

――村上先生の好きなところ、面白いところはありますか? 

元々デザイナーとして最前線で働かれていた方ということもあり、村上先生からのフィードバックは面白く、勉強になるものばかりです。学生の中では“あんまりかな”と思っていたものも「いや、こういうものが実はウケるんだよ」と教えてくださったり、デザイナー視点の鋭いアドバイスや面白い案件を持って来てくださるところが好きです。そして、学生がどのように取り組んでいくかを途中までは手伝い、その先は自分たちで考えていくというやり方でサポートしてくださいますが、全てには干渉しない距離感がすごく良いです。 

 

――卒業プロジェクトのテーマや内容を教えていただきたいです。 

卒業制作ではデジタルアートを制作し、NFTを使うことで新しい価値を提案する展示会を構想しています。近年はInstagramやXにデジタルアートが投稿されており、簡単にコピーができてしまうためデジタルアートの価値を高めにくいと言われています。しかし、そのデジタルアートがオリジナルであることを証明できるNFTという技術を使うことでデジタルアートの価値が変わってくるということを知り興味を持ったことがやろうと思ったきっかけです。 

技術の紹介がメインとなる展示会ですが、サブテーマとしてこれからのデジタルアートの価値はどのように変わっていくのかを僕なりに提案して社会にぶつけてみる感じになります。ゼミ活動の中で社会と繋がる面白さを学んだ経験から学外で自らの表現で発信したい思いが強かったので、長者町コットンビルというギャラリーをお借りして展示する予定です。(1月21~23日・「NFTと価値の創造展」) 

――村上ゼミに入ったきっかけは何ですか? 

村上ゼミでは2年生の頃から興味があったVRを取り扱うことを知ったので第1志望にしたことがきっかけです。 

 

――村上ゼミに所属する前に取っておくと役立つ授業はありますか? 

技術的な部分はゼミに入ってから学べば良いことなので、やっておいた方が良いことはないです。強いて言えば、入りたいと思っているゼミの先生の授業は絶対に取っておいた方が良いと思います。2年間ゼミの先生とコミュニケーションを取りながら、やりたいことを探していくので、僕はVRに関わらず村上先生の「プログラミングⅠ」の授業などを受けて、少しお話しながら先生との相性やお人柄を見ていました。 

 

――実際、村上ゼミに入って感じたことはありますか? 

元々、VRをやりたくてゼミに入りましたが、当然いきなりVRはできなかったです。すぐにVRに取り組めないことに戸惑いましたが、村上先生の授業を受けた経験から村上先生の授業の進め方等は把握していたので、思っていたのと違うというギャップはなかったです。 

 

――最後に、これからゼミに入る人たちへメッセージをお願いします! 

もし興味のある分野とは異なるゼミだとしても入ったあとで新たな興味が生まれるかもしれないので、なるべく多くのゼミを見て慎重に吟味した上でここでなら何か発見できそうだなと思ったゼミを選んでほしいと思います。また、先輩に話を聞くこともおすすめです! 

 

――はい、ありがとうございました! 

 

村上ゼミの内容をもっと知りたくなった場合は、学部のウェブサイトもご覧ください! 

https://www.aasa.ac.jp/souzou/momp/村上泰介ゼミ

 


[3年生]
取材日:202311月15日(水)
場所:7号棟 712教室
取材担当:
インタビュー、記事=伴琴未(1年生)
記事校正=長谷川果穂(3年生)
写真撮影、写真補正=永田芽唯(1年生)
※学年は2023年度のもの。

[4年生]
取材日:202311月7日(火)
場所:アトリエ(アネックス)
取材担当:
インタビュー、記事、写真撮影 、写真補正=加藤百華(4年生)
記事校正=長谷川果穂(3年生)
※学年は2023年度のもの。

 

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