創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 小田茂一

小田茂一

創造表現学部
創造表現学科 メディアプロデュース専攻

ヴィジュアルメディアや美術史などを追究し、メディア研究の道をひらく。

プロフィール

学歴
  • 1976年3月:東京大学文学部第二類美術史学専攻卒業
  • 2007年3月:広島大学大学院社会科学研究科博士課程前期マネジメント専攻修了 修士(マネジメント)
職歴
  • 1976年4月:NHK入局(番組制作)
  • 2006年4月~2010年3月:愛知淑徳大学現代社会学部現代社会学科(メディアプロデュースコース)教授
  • 2010年4月現在:愛知淑徳大学メディアプロデュース学部メディアプロデュース学科(メディアコミュニケーション専修)教授

幼い頃から絵を描くことが好きだった小田教授は、大学で美術史を専攻。研究を通して培った課題発見、調査、分析、考察する力を就職先であるNHKでも発揮し、約30年、番組制作の最前線を走ってきました。そして現在、本学で映像制作やヴィジュアルメディアなどの授業を担当するほか、産学連携のCM制作プロジェクトや地域紹介のビデオ制作といった実践の場を用意し、学生の成長を後押ししています。

放送局で約30年、新番組の開発などを経験。

NHKから本学に移り10年目を迎えました。放送局勤務時代には、番組制作者(ディレクターあるいはプロデューサー)として、担当番組に合わせ毎回の企画提案をおこなっていました。特定領域における専門性を獲得することの難しい世界で過ごしてきたようでもありますが、それでもいろいろな番組を渡り歩くなかで、例えば衛星放送(BS-2)という新規メディアの発足に際しては、第一線の俳人・歌人による生放送句会や短歌会の実現など、それまでにはなかった番組の開発に関わるなど、幅広い経験ができました。このようなことは今におおいに役立っています。

拡張し続けるヴィジュアルメディアに関心を持つ。

本学での授業では、放送局で仕事としてきた映像制作(ドキュメンタリー)の実習やマスメディアについてのほかに、ヴィジュアルメディアの講義を引き継いだことは、研究への新たな切り口をもたらしてくれました。ヴィジュアルメディアのきわめて長い歴史において、その大部分を占める図像(絵画)のメッセージ内容とその変遷、そこから登場した複製技術としての写真術、これを受けての絵画の変容、さらには映像化、アートの多様化、マルチメディア化、ハイパーメディア化といったメディアの拡張を踏まえての考察をおこなうことへとつながっています。

現在、自身の研究として学部時代のジャンルを再び追究。

そして今は、いわば原点に立ち返り学部時代に学んだ美術史ジャンルにおける具体的研究をおこなっています。具体的な内容としては、40年前からの関心事である江戸前期の画家尾形光琳の人物・風俗画描写と国宝『松浦屏風』との関連性や、19世紀前半のカメラ・ルシダによる風景画と写真とのつながりなど、いくつかのテーマについて考察を試みています。また、2015年7月に『色彩のメッセージ~三原色と補色の絵画史』を刊行しました。

主要著作

  • 色彩のメッセージ

    色彩のメッセージ
    ~三原色と補色の絵画史

    青弓社(2015年)

  • 流用アート論

    流用アート論
    一九一二-二〇一一年

    青弓社(2011年)

  • 絵画の「進化論」

    絵画の「進化論」
    -写真の登場と絵画の変容-

    青弓社(2008年)

(2015年7月 取材)