福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 本山 ひふみ

本山 ひふみ

福祉貢献学部
福祉貢献学科 子ども福祉専攻

子ども自身の力を信じて伸ばし、“育ち”を共に体験する。それが、保育者の使命、喜び。

プロフィール

学歴
  • 1982年3月:日本女子大学家政学部児童学科卒業
  • 1984年3月:愛知教育大学大学院教育学研究科修了 修士(教育学)
職歴
  • 1984年4月:名古屋市立第一幼稚園教諭
  • 1993年4月:名古屋市立常盤幼稚園教諭
  • 1999年4月:一宮女子短期大学幼児教育学科講師
  • 2005年4月:鈴鹿短期大学生活学科助教授
  • 2008年4月:愛知学泉大学家政学部家政学科准教授
  • 2013年4月現在:愛知淑徳大学福祉貢献学部福祉貢献学科准教授

本山准教授は、幼稚園教諭として幼児教育に携わり、三児の母として子育てを通して得た経験を活かし、家庭から集団保育の現場までを網羅する幅広い保育学を教えています。ゼミでは現代の子どもを取り巻く衣・食・住環境のあり方を研究。さらに、園の視点に立った保育実習指導を通して、「子どもの“育ち”を共に体験し、喜びを分かち合う」という保育の意義を学生たちに伝えています。

「子どもには伸びようとする力がある」と学んだ学部時代。

家庭生活を学問対象とする家政学の中で、自分が興味を持てる分野は、好きだった音楽や体操や朗読が活かせる「児童学」だと感じて、学科を選びました。児童学科での学びからは、目先の保育技術より「児童観」を養うことの大切さを教えられました。それは、子どもには自ら伸びようとする力があること、それを信じて大人がふさわしい環境を作ることの大切さです。このことは、今の研究でも基本的な考え方になっています。

幼稚園教諭の経験から、教材学習の必要性を実感。

修士課程の途中で指導教官から「大学の先生に育児休暇はないが公立学校の教員にはそれがある」と聞きました。まだ育児休業法のできる前で、女性の専門職として公務員の教諭・看護婦・保母(当時の名称)だけに育児休業が認められ始めた時代です。母乳育児を経験したかった私は、これを聞いて、名古屋市立幼稚園の教員として就職しました。当時、幼稚園の教員は短大卒が圧倒的でしたから、新卒の私と同い年の人は経験5年目の先輩です。幼児向け教材に疎く、知らないことばかりの私は見よう見まねで吸収しました。やはりある程度の教材学習は必要であると感じ、それは今の授業構成にもつながっています。

家庭育児から集団保育まで含む「保育学」を専門として。

その後、縁あって短大の保育者養成に転職し、さまざまな科目を受け持ってきたので「専門は何ですか」と聞かれると、大まかに「保育学です」と答えています。保育学は、家庭育児から集団保育の場での保育まで含む幅広い意味合いです。勤務していた幼稚園での子どもたちの喜びや意欲、戸惑いや悩みなどは、子どもの持つ本質的な特性で、時代の変化にあまり影響されないものです。今では親になっている年代の教え子たちの、印象的な保育の一コマが、今でも私にたくさんのことを教えてくれています。 また、時代と共に移り変わる子どもたちの生活の様子は、保育者養成に移ってからの実習巡回や公開保育で訪れる園で感じ取っています。自分の子どもたちがお世話になった保育園や学童保育で垣間見た他の家族の様子も貴重なものでした。最近では孫を通して家庭生活や園での様子も見聞きするようになりました。

保護者に向けて情報発信できる保育者を養成したい。

これまでの経験を総括する形で、現在、フリーペーパーに毎月1回、乳幼児の生活に関する記事を連載しています。家庭の環境を整えることで、乳幼児が本来持っている、伸びようとする力を発揮できるための大人の関わりを伝えたいと思っています。ときには、編集者の解釈が私の意図と違っていたり、イラストレーターに正しい状況が伝わらなかったりすることも。そのたび、保育に関係のない人が読んでもイメージできるような文章表現にしなければ…と痛感しています。 また一方、東海市幼児教育研究協議会での指導も続けています。保育者と保護者が同じ方向性を持って子どもを伸ばしていくために、保育者からの情報発信がとても重要だと考えており、それができる保育者の養成が福祉に貢献する人材の養成だと思っています。

主要著作

  • 保育原理

    保育原理
    −世界の保育者と共に−

    学芸図書(2013年)
    共著

  • 家庭支援論

    家庭支援論

    学芸図書(2012年)
    共著

  • 保育実践を支える「健康」

    保育実践を支える「健康」

    福村出版(2010年)
    共著

  • 幼稚園実習・保育所実習のMind&Skill

    幼稚園実習・保育所実習のMind&Skill

    学芸図書(2008年)
    共著

  • 子どもと保護者への効果的な「声かけ・応答」

    子どもと保護者への効果的な「声かけ・応答」

    金芳堂(2008年)
    共著

(2015年7月 取材)