自分の世界を広げる。生きる素晴らしさって、ここにあると思う。
「日本語を学びたい大学生のために、日本語教師としてタイに行ってみませんか?」
昔から海外で働きたいと思っていた私は、ゼミの先生のその言葉に「チャレンジしてみよう!」と決意を固め、卒業と同時にタイへ。
ラチャパット大学で日本語教師として2年間勤務しました。
私が教える日本語の一つひとつを聞き漏らすまいと真剣な眼差しで見つめ、ノートに書き込む学生たち。
日本語を覚え、将来に活かしたい。そんな強い意志がひしひしと伝わり、私も身を引き締めて学生たちと向き合いました。
この貴重な体験と、大学4年次のタイの障害者職業訓練校のボランティア留学の体験が、今の私を支えています。
障害者職業訓練校での子どもたちのキラキラとした眼の輝き。
将来に向けて技術を身につけようと頑張っている姿。
そのどれもが美しく、尊く、私ももっと人の役に立ちたい、という想いが強く募りました。
相手の立場になって考え、行動する。
人としてその一番大切なことが、大学時代のボランティア留学や、タイの日本語教師、
大学院での数々のボランティア活動などの体験を通して、
自分の世界を広げてきたように思います。
今、私が最も力を入れているのが、地域の多文化共生。
日本で暮らしている外国人と日本人がもっと理解し合える場を作ったり、
福祉や教育などの環境面で悩んでいる外国人をもっと支援できるようにしたり。
職場のみんなで「役に立てることは何でもやろう」と頑張っています。