対象に合った言葉を選び伝えることは、あらゆるシーンで役に立つ。
民俗学や物語の類型を学ぶ『フォークロア』※の授業で、話を分解してほかの作品などと比較し、理論的な思考を身につけたこと。学生同士で互いの作品を批評しあったゼミでの経験…。多彩な学びを通して、書くために必要な洞察力や表現力が磨かれ、4年次には小説コンテストで奨励賞を受賞しました。現在は、家電業界での仕事と並行しながら作家活動も続け、これまでにシリーズ4作品を刊行。パッと目に留まる文章を考えて店内広告をつくったり、お客さまとの会話から求めているものを見極めて提案したり。ターゲットに合った言葉を選ぶスキルは、創作活動に限らず、いろいろな人と接する日々の中でも、役立っていると感じています。
※2014年度より『口承文芸』に名称変更。
卒業生 Q&A
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創作表現専攻の良さや魅力は?
シナリオ、エンターテインメント文芸、評論など多彩な授業内容で、視野が広がると思います。客観的な視点も身につくので、自分の芯や、一番やりたいことも学びを通して見えてくるはず。
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大学で打ち込んでいたことは?
表現の幅を広げたくて、落語と演劇のサークルに所属。授業での学びとサークル活動で得たことを相互に活かせ、小説を書く上でも、すべてのキャラクターの動きに気を配れるようになりました。
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大学での学びは仕事でどう活かされていますか?
大学で培った聞く力、伝える力を活かして、お客さまの潜在的なニーズを掘り起こしています。「どういう生活をしていますか」から始まり、お客さまとじっくり話し込む。そこに面白さを感じます。