交流

2023年12月20日

ジェンダー・女性学研究所 ステレオリムーブ課×名古屋西高等学校 交流会

2023年11月10日 ジェンダー・女性学研究所

ジェンダー・女性学研究所学生運営委員「ステレオリムーブ課」の学生が
名古屋西高等学校の学生の皆さんと「『性』の壁」について意見交換しました。

 2023年11月10日(金)、本学のジェンダー・女性学研究所にて名古屋西高等学校の生徒の皆さんと交流会をおこないました。2022年に引き続き、名古屋西高等学校からジェンダー平等について意見を伺いたいと依頼があり、今回の対談が実現しました。テーマは「『性』の壁をなくそう-男女平等な日本をめざして」です。高校生たちは、「男だから」「女だから」といわれる性差のある社会を変えるため、自分たちでできることや社会で変えていかなければならないことについて、本学の学生たちに意見を求めました。

 当日の対談はQ&A方式で進行。高校生たちから男女の性差について5つの質問が投げかけられ、それに当研究所のステレオリムーブ課の学生たちが答えました。
 高校生からの「ジェンダーバイアスを無くすために私たちができることは何ですか」という問いに対し、学生たちは「自分でしっかりジェンダーについて調べて考えた上で、自信を持って発言し、今の価値観を広げてほしいと思っています。偏見は無意識にしてしまうものだから、ジェンダーバイアスを無くすことは難しい。『性差』という壁を薄くしていくイメージで考えて欲しい」とアドバイスしました。

 また、男性が育児休暇を取得しにくい環境があることについて質問が投げかけられると、「ホワイト企業認定や育休取得制度など会社の環境や制度を整え、それをアピールする企業が増えています。また、そういった企業が学生から選ばれる企業として有利になりつつあり、社会も変わってきていると思っています」と就職活動を経験した学生ならではの発言も見られ、高校生たちは大学生から見た社会のあり方に触れ、驚きながらも学びになっているようでした。

 高校生との意見交換は活発におこなわれ、各々自分の思うことをしっかり伝えることができました。高校生は「自分たちが調べただけではわからない話を聞くことができ、新しい知識として吸収できてよかった」「大学生の意見を聞いて、視野が広がりました」と感想を述べました。学生側も、「当事者であっても、ジェンダーについて発言しにくいことが多いなかで、しっかりと考えて発言できることがすごい」「今の高校生のリアルな声を聞いて、ここ数年の間に高校の制度も変わっているのだと、学びになった」とふりかえり、両者ともに対談に充実感をにじませていました。