交流

2024年01月19日

CCC学生団体「きらきら☆したら」田峯区民運動会へ参加

2023年11月3日(金)愛知県設楽町立田峯小学校

CCC学生団体「きらきら☆したら」の学生と卒業生が設楽町田峯地区の運動会へ参加。
地域の方と交流を深めました。

 「きらきら☆したら」は、過疎化が進行する設楽町田峯地区に何度も足を運び、地域の方々との関係性を築きながら、地域のイベントを一緒に企画・運営しています。それらの活動や地域の方との交流の中で、見て、感じたことを、設楽町のPRとしてではなく、過疎地域の現状が身近なことであるということを伝える活動をしています。また、マルシェやブース出展、大学祭などを通じて、設楽町の木を使ったキーホルダー作りや、設楽町の特産物の魅力発信もしています。

 その一環として、2023年11月3日(祝・金)に設楽町立田峯小学校にて開催された田峯区民運動会に参加しました。1873年創立の田峯小学校は、今年で150周年となる歴史をもち、普通教室棟と特別教室棟は、それぞれ国の登録有形文化財にも登録されています。そんな歴史ある田峯小学校ですが、2024年3月で閉校になることが決まり、今回の田峯区民運動会が田峯小学校の児童がいるのが最後の運動会となりました。
 運動会には、きらきら☆したらの学生2名に加え卒業生3名も参加。運営のお手伝いだけでなく選手としても参加し、改めて、地域のみなさんと一緒に過ごす時間の温かさにふれることができました。また、自分たちで準備した「玉入れ」を種目の一つとして開催。メンバー自ら玉入れのかごを背負い走りまわりながら、子どもたちに入れてもらいます。地域の方と積極的に交流する姿や、子どもたちの笑顔、楽しさいっぱいの声が溢れ、大いに盛り上がった1日となりました。

 設楽町の方々との交流をより深め、地域の姿を直接目にすることができた田峯区民運動会。伝統文化の継承や過疎化の問題がある中で、どのように記録として残していくのか、改めてできることを考える機会となったことでしょう。今後もCCCはボランティア活動を通じて、学生たちの挑戦と地域の発展を支援していきます。

《学生コメント》

グローバル・コミュニケーション学部 2年 佐佐木拓巳さん
交流文化学部 2年 中川流樺さん

 私たちは、地域の方がたくさん集まった行事に、コロナ禍になってから初めて参加しました。この行事に参加することで、地域の現状を少しでも見ることができ、とても楽しくて嬉しい時間でした。普段の活動ではお会いしたことのない方と交流ができたのもよかったです。
 地域の方と直接的に関わりを持つ機会が少なく、私たちに何を求めているのか、何をすればいいのかわからないことが多くありますが、目の前にある課題を一つずつ解決していこうと思いながら取り組んでいます。今、設楽町では小学校閉校によって田峰観音奉納歌舞伎の担い手が少なくなるため、伝統文化の継承が危ぶまれています。記録としてどうやって残していくべきか、私たちの目線で考えており、協力してくれる人をどう見つけるのか、地域の方に理解を得られるのか、一つずつ進めていきたいです。同時に、きらきら☆したら以外の学生団体のメンバーにも参加してもらいたいと思っています。もっと多くの学生が参加してくれることで、より地域を盛り上げることができるのではないかと思います。

《卒業生コメント》

堀場由樹さん、藤本涼子さん、足立春佳さん
(交流文化学部卒業生)

 久しぶりに会った地域の方に「覚えているよ」と言ってもらえて、とても嬉しかったです。私たちが活動していたときと変わらず、自分たちで町を盛り上げていこうという活気が設楽町に残っていて、この地域で現役の学生が活動していけるのは、やはり町の方が温かく受け入れてくださっているからだと思っています。
 現役の学生と一緒に活動するのは初めてでしたが、設楽町ときらきら☆したらは私たちにとって帰って来られる場所だなと感じました。自分たちの代で意識していた「町の方としっかりコミュニケーションをとること」が、後輩たちにもしっかり伝わっていたことにも、嬉しさを感じました。
 社会人になった今、きらきら☆したらの活動を振り返ると、「継承と変化」が今の生活にも活かされていると感じます。先輩方が築いてきた田峯の方との絆を切らさないように継承していくことと、地域が変わるにつれ、関わり方も変えていかなければならないこと。これは今の仕事においても通じることだと思っています。田峯の方と関わっていただいたものを還元していくという気持ちで、今後も田峯に顔を出していきたいと思います。