躍動

2023年07月07日

技能五輪国際大会に出場。ウェブデザインを通して社会に貢献したい。

vol.98

人間情報学部 人間情報学科 4年(2023年度) 山田 春香さん

第46回技能五輪国際大会(2022年) ウェブデザイン競技 15位

技能五輪全国大会の連覇を達成し、国際大会に挑戦。

 高校生の頃からコンピュータを専門的に学び、高3のときに技能五輪全国大会ウェブデザイン競技で優勝しました。人間情報学部に進学後も挑戦を続け、1年次だった2020年の全国大会で連覇を達成。そこで2022年の技能五輪国際大会への出場権も手にすることができ、2年次の初めごろから準備を進めていきました。高校時代の恩師や先輩方などにご指導を受けながら、大学でも11号棟のパソコン室や先生の研究室で練習させていただくなど、自主練習を重ねました。
 大会本番は、2022年10月。コロナ禍ということで競技ごとに開催国を分散する特別開催となり、私が出場したウェブデザイン競技は韓国でおこなわれました。大会で使われるのは英語だったため、通訳の方とのコミュニケーションを密にしながら競技に臨みました。

■第58回技能五輪全国大会(2020年) ウェブデザイン競技 優勝 インタビューはこちら>

約20か国の選手と競い合い、多くのことを学ぶ

 競技日程は、4日間。与えられた課題は、ブラウザゲームのプラットフォームとなるサイトの制作でした。1日目はプログラミング、2日目はデザインといったように分野ごとに取り組みましたが、時間がなく、その場でできることに全力を注ぎました。国際大会では技術面の学びが多く、また、約20か国の選手などさまざまな人との交流の機会があり、コミュニケーション能力も磨かれたと感じます。さらに、出場にあたって多くの方にご支援をいただき、自分一人だけで挑戦するのではなく、支えてくださる皆様に深く感謝するという思いも芽生えました。

 成績は15位で、悔しい結果でした。「このままでは終われない。今回の経験を糧にして新たなことに挑戦したい」と考えています。国際大会への出場は1競技につき一人1回のみですので、私が得られなかったメダルを次の代に託したいという思いもあります。

ウェブデザインの道に進み、学びや経験を役立てたい。

 人間情報学部ではウェブを中心に、デザイン、システム、心理学などを幅広く学んできました。現在、ゼミでは、人々の生活や社会を豊かにするためのシステムや製品、サービスを追究しています。卒業後の進路として、ウェブデザインの分野に進みたいと考え、就職活動にも励んでいます。ウェブサイトのつくり方によって、ユーザーの使いやすさや見やすさなどの感じ方が大きく変わります。だからこそ、人に寄り添ったウェブサイトの制作に力を注ぎ、人々の暮らしや社会に貢献したいと考えています。
 技能五輪全国大会・国際大会、人間情報学部の授業や学生生活を通して、多様な人と交流し、知識の幅や自分の考えも大きく広がりました。こうした貴重な学びや経験を、今後に活かしたいと思います。