躍動

2013年10月15日

「学生ビジネスアイデア」に2組が入賞。企業を経営者の立場で考える力を発揮しました。

vol.26

ビジネス学部 玉井ゼミ

(財)名古屋都市産業振興公社 名古屋市新事業支援センター主催
「学生ビジネスアイデア」で佳作、努力賞を受賞!

ベンチャー企業を主軸に経営を学び、学外のコンテストに挑戦。

 私たちが所属する玉井ゼミのテーマはベンチャー企業です。ベンチャー企業はどのように設立されるのか、また設立のための資金はどうやって集めているのか、どのような戦略を立てているのか、実際の企業を取り上げ、学んでいます。企業のプロフィールのような役割を果たす、事業計画書も何枚も読みました。成長を続けている企業と、そうではない企業の事業計画書を見比べることで、起業するときに気をつけなければいけないところ、企業が成長するために必要な力など、具体的に知ることができます。実際の企業を取り上げるので、具体的にイメージしやすいところも魅力のひとつです。


 このような学修を踏まえて、今回私たちは名古屋市新事業支援センター主催の「学生ビジネスアイデア」に挑戦しました。取り組んだのは3年次の春から。グループにわかれてプランを考え事業計画書を作成しました。評価のカギを握るのが、相手に「この会社が成長できるか」をいかに説得できるかという点。そのために必要なのが、裏づけや根拠です。自分たちが考えた企業の顧客となりうる人たちのナマの声をアンケートやインタビューで集め、ニーズを引き出していきました。そして、そのニーズに応えられるビジネスプランを考えました。財務計画を考える時も、どうしてそれだけ売上があがるのか、先生や仲間からの質問に一つひとつ理由を説明し、納得してもらいながら進めていきました。
根拠を見つけ出し、相手を説得しながら、新たな仕事を作り出していく作業は、まさに、これからの自分が社会で求められていることだと思います。経営者の立場で社会や企業を見つめる経験を通して、社会で働くことの意義を知り、責任感が芽生えました。このビジネスアイデアに参加した経験を活かして、社会でも活躍していきたいと思います。

仲間と共に協力し合い、入賞という成果に結びつきました。

佳作] 東海地区限定 動物看護師専門求人サイト

自営業を営む父から人材採用の大変さを聞いていた私は、「採用において、より良いマッチングを可能にするビジネスが考えられないか」と加藤さんに提案し、ペットの高齢化により医療が高度化し、市場の拡大が予想される動物看護師専門の求人サイトを考えました。求人エリアを東海地区に限定することで、狭く深い情報の提供を実現。そのことで、採用する側とされる側、両者のミスマッチを防ごうと考えました。両者のニーズを叶えることは、私たちが一番注力した点です。両者のニーズは、実際に動物病院の先生や看護師さんのお話を聞くことで探っていきました。また、財務計画をつくる時も、求人サイトを運営している方にヒアリングをして、よりリアリティのある計画を立てようと心がけました。実際に関わっている人やその道のプロの方にお話を聞くことで、ビジネスプランが具体的になり、内容もより充実したものになりました。生の声を得るためには、自分の足を動かす必要があります。このビジネスアイデアへの参加で、そのことに気づき、行動力が身についたと思います。これからも、行動力を活かして社会で活躍していきたいと思います。

[努力賞] 学生執事

「学生は何かと"スキマ時間"ができやすい。その時間を活用しておこづかいが稼げたらいいのに...」。日頃、自分たちがアルバイトに対して思っていたことをビジネスアイデアとして形にしました。その名も「学生執事」。依頼主が、ネット上に買い物代行や犬の散歩など、手伝ってほしい仕事内容を書き込み、登録している学生がその仕事を請け負うというスタイルのビジネスです。このテーマに行き着くまでに、2転3転して、大変でした。最初はペットビジネスを考えていたのですから(笑)。ビジネスプランを考える時の核としていたのが「ニーズがあるかどうか」ということ。実際にペットショップを訪れ、厳しい言葉をもらったこともありました。そんな時は常に先生からもらった「ターゲットの意識を忘れないこと」という言葉を思い出し、プランを考えていきました。入賞という形で評価がついてきて、とてもうれしく感じるとともに、仲間がいたからやり遂げられたのだと実感しています。このビジネスアイデアで学んだ「お客様視点」はこれからの社会でも活かしていきたいと思います。