【講演会】「若者文化とメディア」(創造表現学会イベント)のお知らせ
【講演会】「若者文化とメディア」(創造表現学会イベント)のお知らせ
【講演名】
若者文化とメディア 〜 1990年代から現在までの、ギャル/ギャル男と大学生から考える 〜
【講演者】
荒井 悠介(明星大学)、妹尾 麻美(追手門学院大学)
司会・松井 広志(本学創造表現学部)
【日時】
2023年8月3日(木)13:30-15:00(3限)
【場所】
長久手キャンパス 5号棟 511教室(当日先着順)
【内容】
近年の若者文化について、メディアや時代の変化とともに考える講演会を開催する。
若者文化は集団において異なるが、今回焦点を当てるのは社会的な規範との関係で逸脱的とされるギャル/ギャル男と、葛藤しつつも順応的に「就活」を行う大学生となる。本講演会の登壇者は、こうした対象を継続的に研究され、ともに今年にその成果となる単著を出版されたお二人である。
荒井悠介氏はすでに『ギャルとギャル男の文化人類学』(新潮新書、2009)において、ギャルサーのトップであった経歴を活かしたフィールドワークからギャルとギャル男の実態を描き出し、話題となった。さらに、今年に出版された『若者たちはなぜ悪さに魅せられたのか:渋谷センター街にたむろする若者たちのエスノグラフィ』(晃洋書房、2023)は、その後の調査も含め、20年以上におよぶ研究の集大成となっている。
一方、もうひとりの登壇者である妹尾麻美氏は、質的調査と量的調査の両方から大学生の就活を研究してきた。その成果が『就活の社会学:大学生と「やりたいこと」』(晃洋書房、2023)である。また、共編著『プラットフォーム資本主義を解読する』(ナカニシヤ出版、2023)では、現代社会で支配的なインターネットのプラットフォームとの関係が論じられている。
対象となる若者の属性は対照的に見えるが、荒井氏と妹尾氏の研究はどちらも1990年代から現在までの若者文化に関する内容である。講演会では、これらの書籍内容に基づいて研究成果をお話し頂いたうえで、本学学生との質疑応答の時間も設ける。