成長

2014年12月24日

地域密着のアナウンサーとして、全力で走り続ける。

vol.35

現代社会学部 現代社会学科OG[2009年度卒]

メディアを専門的に学び、"ことばの力"を磨いた4年間。

 高校生の頃から、テレビの仕事に漠然と興味を持っていました。その憧れにも似た気持ちが学びへの意欲に変わったのは、愛知淑徳大学のオープンキャンパスに参加したとき。学内の本格的なスタジオや機材を目にし、ここで学びたい!と現代社会学部(現:メディアプロデュース学部)への進学を決意しました。
 在学中は、メディアリテラシーや映像制作などの多様な授業を履修し、“情報の送り手・受け手”の両側からメディアを幅広く学びました。特に印象深いのは「音声表現」や「日本語表現」などの授業です。美しい発音や言葉遣いを習得できるよう励み、“人のこころに心地よく伝わることば”の大切さを実感しました。また、ラジオ番組の制作にも取り組み、インタビューに初挑戦。現場の臨場感を声で伝えることのおもしろさを体感しました。

 2年次からはゼミがスタート。マルチメディアを専門とするゼミに所属し、仲間と協力して映像制作などに打ち込みました。たくさんの力が合わさると、自分一人だけではできないことも成し遂げられる、そんなふうに協働の意義も体験的に学びました。そして、テレビ局への就職を本気で考えるようになり、キャリアセンターの職員の方々に相談。早い段階から採用試験対策を進めることができ、試験本番では落ち着いて自己PRができました。家族や友人、先生方、職員の方々、多くの人の支えのおかげで、晴れてアナウンサーの道へ。面接官の方に言葉遣いを評価していただき、大学で得た表現力や発信力などを実社会で発揮していく意欲がいっそう高まりました。

地域の人と人をつなぐメディアを、アナウンサーとしてカタチにしたい。

 アナウンサーとなって今年で5年目。報道番組やスポーツ情報番組などのキャスターを担当し、地域に密着した情報発信に努めています。常に意識しているのは、さまざまな視聴者の皆さまが、さまざまな思い・考えで情報を受け取っていることを忘れず、真摯に伝える姿勢です。正確に、公平・中立に、情報をお届けできるよう、ニュース原稿の下読みを入念におこなうことはもちろん、社会や時代の動向にも敏感になり勉強し続けています。
 視聴者の皆さまに、テレビやラジオをより身近に感じていただきたい。地域の誰もが情報の発信者になれる、主役になれる、“人と人をつなぐメディア”をカタチにしていきたい。そうした思いのもと、地域の人々の生の声や旬の情報を真心込めて届けていきたいと考えています。生まれ育った名古屋、東海三県で働けることに感謝しながら、今後も自分の可能性に全力で挑戦し続けます。その底力となっているのが、学生生活で培った思考力や行動力、そして伝える力。後輩の皆さんも、今、取り組んでいる勉強や活動に力を注いでください。頑張り抜いた経験はやがて自分の誇りになり、将来にも活かされます。