追究

2023年07月12日

ジェンダー・女性学研究所主催講演会「自分らしい身だしなみ」

2023年6月6日(火)長久手キャンパス7B1教室
6月7日(水)星が丘キャンパス42A教室

ジェンダー・女性学研究所主催のスーツに関する講演会を開催。
現代社会における身だしなみの重要性や、
スーツ選びのポイントを解説していただきました。

 本学には、男女共同参画社会の実現を目指し、性差別や人権侵害について研究を進めるジェンダー・女性学研究所が長久手キャンパスに設置されています。扱うテーマは世界的に問題となっているものから身近に潜むものまで幅広く、論文発表やイベントの開催などを通して多くの人にジェンダーについての理解を促しています。
 その一環として6月6日(火)と6月7日(水)に同研究所主催の講演会が開催。両日ともに株式会社オンワードパーソナルスタイルの嘉地未佳様を講師としてお招きし、社会人となった際の「自分らしい身だしなみ」をテーマに、スーツの選び方や心がけておくべきことについてご講演いただきました。

 初めに嘉地様は身だしなみの定義として、「清潔感があること」「TPOに応じた機能を備えていること」「品位があること」の3点を挙げ、社会ではこれらに当てはまった格好をする必要があると語られました。それを踏まえて、社会人が着用する機会の多いメンズとレディースそれぞれに対応したパンツスーツと、レディース用のスカートスーツを選ぶ際のポイントについて紹介。それぞれに適したフィット感や丈の長さ、デザインなどを解説し、ジャケットとボトムスの組み合わせについても写真を用いてわかりやすく説明。ビジネススーツについて「オフィスカジュアルの企業でも1着はスーツを用意しておきましょう。社会人生活で何かあっても、スーツを着ることで相手に誠意を表すことができます」と、現代社会におけるスーツの重要性を伝えました。

 ほかにも、色ごとの相手に与える印象の違いや、シャツやベルトなどのコーディネートアイテムのおすすめ、スーツの適切なメンテナンス方法などを紹介。最後に「社会において“自分らしい身だしなみ”をどのように自分の着こなしにつなげていくかが大事になりますので、今後スーツを購入する際に今回お話しした内容が少しでもお役に立てれば良いなと思っております」と、学生へのエールを送って講演を終えました。

 6月7日に星が丘キャンパスでおこなわれた講演会では、嘉地様のお話のあとに反橋先生からスーツの歴史についての紹介がありました。明治時代に「背広」が登場してから、一時的に衰退したあと、戦後には背広が広く普及。高度経済成長期にはリクルートスーツが増加し、バブル経済期には女性の社会進出に伴い新たなリクルートスタイルが確立したことなど、スーツの背景を就職活動やジェンダー規範の変動に絡めて解説していただきました。

 多様化が進みスーツ選びにも選択肢が増えましたが、だからこそ、どのスーツを選ぶべきかわからない人も多いはず。本講演会を通して、適切なスーツ選びのポイントや自分らしい身だしなみについて学べたことは、学生たちが社会人として一歩を踏み出す際に役立つことでしょう。