追究

2024年02月13日

創作表現専攻 学生企画 大森望さん講演会「SFに何ができるか?」

2023年12月14日(木) 長久手キャンパス 1号棟122教室

SFの魅力や可能性にふれる講演会が
学生主体で開催されました。

 創造表現学部 創作表現専攻では、小説、編集、演劇、マンガ、児童文学、詩歌などの多様な“表現”について理論と実践の両面から学び、豊かな発想力や描写力、独創性を養っています。第一線で活躍する作家やクリエイターが教員として専門性の高い講義や指導をおこなうだけでなく、外部講師による講演会やトークショーなどを定期的に開催。学生たちの感性や知的好奇心、向学心を刺激し、視野を広げています。12月14日(木)には、SF翻訳家・書評家・評論家・アンソロジストと幅広くご活躍されている大森望さんの講演会「SFに何ができるか?」を開催しました。

 今回のイベントは、創作表現専攻の学生企画です。近現代文学を専門とする柳井貴士先生のゼミ生が代表を務め、大森さんに直接オファーをして実現しました。そのゼミ生は大森さんの熱いファンであり、講演会の会場となった教室には彼の私物である大森さんの著書20冊以上がずらりと展示されました。

  大森さんは高校時代からSFファン活動を開始し、SF同人誌を制作。京都大学文学部を卒業後、出版社でSF作品などの編集に携わり、フリーに転身してからはSFを中心とした翻訳や書評などで活動の幅を広げています。

 今回の講演会では、「『鉄腕アトム』や『ドラえもん』もSF。SFに詳しくないという人も、実はSFに関わって過ごしてきている」というお話から始まり、世界各国のSFにおけるデコロナイゼーション(脱植民地化)についてざっくばらんに語った大森さん。中国で最も人気のあるSF小説『三体』を翻訳されたときの体験談では、貴重な映像や写真も交えて興味深いお話をお聞かせくださいました。また、講演会の後は、質疑応答や作品に関する話題で盛り上がり、学生たちは大森さんと対話できる貴重な時間を最後まで楽しんでいました。