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2024年04月01日

CCC×交流文化学部 共同特別企画「東日本大震災に学ぶ!私たちの防災!」 映画「ただいま、つなかん」上映会+パネルディスカッション

2024年1月20日(土)星が丘キャンパス

CCC×交流文化学部が防災についてのパネルディスカッションを開催
気仙沼の民宿「つなかん」の女将が学生のパワーに感動

 2024年1月20日(土)、本学のCCC(コミュニティ・コラボレーション・センター)と交流文化学部による共同特別企画「東日本大震災に学ぶ!私たちの防災~映画『ただいま、つなかん』上映会+パネルディスカッション~」がおこなわれました。
 映画「ただいま、つなかん」は仙台市唐桑半島にある民宿の女将を10年以上にわたって取材したテレビ報道発のドキュメンタリー。東日本大震災当時、自宅を学生ボランティアの拠点として開放し、民宿「つなかん」を開業した菅野夫妻を中心に、元ボランティアの若者たちとの交流などを描いています。

 上映に先立ち、交流文化学部交流文化学科の林大策先生は2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震についてふれ、名古屋市立大学病院の笹野寛先生がDMATとして医師2人、看護師2人、薬剤師1人とともに災害派遣医療チームを結成して甚大な被害を受けた石川県珠洲市に派遣された事例を紹介しました。
 また、交流文化学部の太田浩司学部長は「今(災害が)起こったらどうやって逃げますか?」と学生たちに問いかけ、「今までの災害について人々で話し合い、『災害』を『幸い』にしていけたら」と話しました。
 上映後のパネルディスカッションには、映画に登場した唐桑御殿つなかんの女将・菅野一代さん、鶴亀の湯・鶴亀食堂の根岸えまさんがオンラインで参加。CCC学生団体「なごやであそび隊」、防災プロジェクトチーム、交流文化学部気仙沼フィールドスタディ参加学生も登壇し、災害や防災について意見を交わしました。

 映画を鑑賞した学生のなかには涙を流す人も。「人との関係性や助け合いの重要さを感じた」「この映画を見ることができてよかった」といった感想があがると、一代さんは「皆さんからの応援のメッセージやお褒めの言葉をいただいて、三度助けられている気持ちになります」と笑顔を見せ、「改めて、心をたくさん寄せていただいていたんだなと。皆さんのお言葉を聞いて、とてもじーんとしています」と話しました。

 その後、3つの学生グループが自らが取り組んでいる活動についてそれぞれ紹介をして、防災・減災意識の重要性を訴えました。学生たちの活動報告に耳を傾けた一代さんは「防災意識を高める活動はとてもすばらしいこと。震災当時も学生の力は何物にも代えられない、生きる力になったので、ぜひこれからも続けてほしい」と語りました。防災についてそれぞれ創意工夫をこらした活動をおこなっている学生たちの話に、一代さんとえまさんは「未来は明るいね」と声を弾ませていました。

 フィールドスタディで気仙沼を訪れ、観光について学んだ学生たちも成果発表をおこないました。一代さんが「忘れていた当時の気持ちがまたよみがえってきました。みんなと一緒だったら、また新しい街づくりに向かってがんばれます。『つなかん』はいつも皆さんが帰ってくるのを待っていますので、街づくりに協力お願いします」と呼びかけると、学生からは拍手が送られました。

 最後に、CCCの榎裕美センター長が登壇。「私たちができることは少ないかもしれないけど、『震災があるかもしれない』ということを考えて、もし大学で(災害が)起こったときはどう動くかと理解しておくことは大事」と言葉に力を込め、人と人とのつながりの大切さについて改めて必要性を語っていました。