追究

2016年02月24日

交流文化学部 交流文化学科専門教育科目「観光文化9(観光交流論)」

交流文化学部 交流文化学科専門教育科目「観光文化9(観光交流論)」

平成28年1月14日(木) 星が丘キャンパス15C

街に学び、街づくりに活かす。
その方法を、ポートランドに魅せられた小林氏が語りました。

 人と人が関わりあうことで、街がより豊かになり、さらに、その街の観光がより魅力的になる――。そのことを理解し、具体的な街づくりや新たな観光資源の開発の方法を学ぶ授業が「観光文化9(観光交流論)」です。この授業では「人と人をつないできた社会人」をゲストスピーカーにお招きし、その経験を語っていただくことで、学生たちに多くのヒントを与えています。

 1月14日(木)には、星が丘キャンパスにラジオパーソナリティ・小林拓一郎氏をお招きしました。実は、小林氏、毎年アメリカオレゴン州のポートランドに訪れるほど、この街が大好き。単なる「ポートランドのファン」という枠にとどまらず、ポートランドで得た経験を活かして、さまざまなイベントを開催しています。小林氏の話は、2014年にラジオのリスナーと共にポートランドを訪れた時に小林氏が用意した「旅のしおり」に沿って進みました。

 制作意欲に溢れている街でなんでも自分たちで手作りしてしまうこと、ファーマーズマーケットは驚くほど鮮やかな色で埋め尽くされていること、音楽はアナログで聴くものだというこだわりがあり、LPレコードやカセットが現役であること...。ポートランドの街の写真をスライドに映しながら、その魅力を学生たちに余すことなく伝えました。そして、現在、名古屋でポートランドの体験にインスピレーションを受けたファーマーズマーケットを開催していることを紹介。その名も「ポートランドリビング」。そこではコーヒーを提供したり、農産物を販売したり。2年ほど前から「地域の人々をつなぐ交流の場をつくり、街の活性化につなげたい」とはじめたプロジェクトだと小林氏は語り、異国の地で得た学びをいかに街づくりに活かしているかを、具体例をもって説明しました。そして、これからも大好きなポートランドを追い続けたいと高らかに宣言し、講演会を締めくくりました。街を見つめ、その街のいいところを見つけ、新たな街の魅力づくりに活用して行動している小林氏のお話を通じて、学生たちは街づくりや観光開発を考えるときに役立つ、「多くのヒント」を得たことでしょう。