追究

2016年07月29日

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

平成28年5月27日(金) 星が丘キャンパス 55A

「自らの意思を表現する力」や「対話する力」の向上につながる、
「中国語スピーチコンテスト」が開催されました。

 今年で第11回を迎える「愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト」が、5月27日(金)、星が丘キャンパス 55A教室で開催されました。今大会から、中国語スピーチコンテストは大きくリニューアル。多くの学生がチャレンジしやすいように「朗読の部」と「スピーチの部」の2部門に分け、門戸を広げました。さらに、今回は特別審査員として駐名古屋中華人民共和国総領事館の趙 紅霞様にご参加いただき、駐名古屋中華人民共和国総領事館 総領事賞も設置され、昨年度に増して盛大にコンテストが開催されました。

 「朗読の部」では、「小さなアヒル」という課題文章を5名の学生たちが身振り手振りをつけて、可愛らしく表現。エントリーしたのは1年生ばかりでしたが、全員が入学してから中国語を学び始めたとは思えないほどの堂々とした発表で、朗読が終わるたびに、会場から惜しみない拍手が贈られました。

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

 「スピーチの部」では、2、3年生の学生が中国語学習や語学経験で感じた自らの思いや成長を中国語の文章に乗せて、会場に集った仲間たちに伝えました。発表者の美しい中国語に聞き入った学生たちは、大いに刺激を受けたことでしょう。

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

 審査結果の集計を待つ間、さまざまなプログラムが催され、スピーチコンテストを盛り上げました。学生時代、中国語学習に力を注いだ社会人の先輩方からの「ビデオメッセージ」の上映、自動車メーカーで活躍する先輩による中国語学習から得た学びについてのスピーチ、中国語の授業を履修している創造表現学部1年生による中国語劇、中国語を学んでいる交流文化学部学生有志による中国語劇など、多彩な方法で中国語学習の魅力が発信されました。

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

 そして、いよいよ結果発表の時。厳正な審査の結果、総領事賞は渡邉 裕依花さん、「朗読の部」の優秀賞は足立 春佳さん、「スピーチの部」の最優秀賞は小﨑 杏樹さん、優秀賞は水鳥 好美さんとなりました。愛知淑徳大学の中国語教育に携わるすべての教職員によって育まれてきた「中国語スピーチコンテスト」は、参加する学生たちによってさらにパワーアップし、これからも愛知淑徳大学の伝統行事として、大切に受け継がれていくことでしょう。

第11回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

《総領事賞》交流文化学部 交流文化学科 3年 渡邉 裕依花さん

 昨年、第10回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテストに出場しましたが、賞をいただくことができず、今回は「前回のリベンジ!」という気持ちでエントリーしました。前回のスピーチコンテストを通じて気づいた「自分にぴったりの練習法」を取り入れ、うまくスタートダッシュを切ることができたと思います。わたしにぴったりの練習法とは、お手本として録音した先生のスピーチを繰り返し聴き、真似し、覚え、「先生のスピーチをまるまるそのまま再現すること」を目標に、完全にコピーすること。その練習の成果が最高の結果につながったこと、本当にうれしく思います。今後、中国への留学を予定していて、現地の中国語スピーチコンテストにも挑戦してみたいと考えています。今回の受賞をさらなる成長の糧にして、前進していきます。

渡邉 裕依花さん

《スピーチの部 最優秀賞》交流文化学部 交流文化学科 2年 小﨑 杏樹さん

 友だちに誘われて、何気なくスタートさせた中国語学習でしたが、先生方の熱い指導や中国語の発音の美しさに触れ、わたしも自由自在に中国語を話せるようになりたいと強く思うようになりました。そして、昨年のスピーチコンテストで堂々とお話される先輩たちの姿に憧れ、今回の参加を決意。エントリー後は、寝ても覚めてもコンテストのことで頭がいっぱいで......。学内でおこなわれた出場者のための発音指導に足しげく通ったり、バイト先が一緒の中国からの留学生にアドバイスをいただいたり、できうる限りの努力を重ねました。本番では苦手な「h」の発音を意識し、ていねいに話すなど、練習通りに力を発揮することができたと思います。今回の受賞を通過点と捉え、今後は苦手なリスニングにも力を入れて、さらに中国語学習に打ち込んでいきます。

小﨑 杏樹さん

外国語教育部門 董 梅香先生からのメッセージ

 今回のスピーチコンテストは、内容を大きくリニューアルさせました。開催時期を冬から春に変更し、2つの部門を設置したのですが、その理由は「初級の学生にも活躍の舞台を提供したい」という思いから。開催時期を春にしたことで、「朗読の部」に出場した1年生は、中国語を学び始めてたった2ヶ月弱で、大勢の学生の前で発表することになります。その姿を見た、学生たちはどのように感じるでしょう。きっと、「たった2ヶ月で、ここまで話せるようになるのだ、すごい!」と尊敬の念を抱き、「自分も頑張らなくては」と勉強に対するやる気がでるのではないでしょうか。仲間の姿に感化され、学びの質の向上につながれば、これ程うれしいことはありません。それに、コンテスト出場者は、学生の前で発表する経験をすることで、確かな自信を手にすることができます。その自信を、社会で活躍するときの原動力にしてほしい。それが私たち教職員全員の思いです。最後に、馮先生を始め、かげで学生たちの発音指導と大会準備のためご尽力をしてくださった中国語の先生方と国際交流センターのスタッフの皆様に感謝を申し上げます。

董 梅香先生