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2017年02月24日

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

平成28年12月10日(土) 中日新聞社 本館1階 見学者ホール

学生レポーターとして郷土芸能を体験し、多くの人に発信。
地域文化を次代へつなぐ活動に力を注ぎました。

 「観光ビジネス」「観光ホスピタリティ」を専門とする、交流文化学部の加納和彦先生。ゼミでは、自治体と協働した地域のプロモーション活動、観光マップづくりなど、「観光」によって地域活性化をめざす実践的な活動に力を注いでいます。2016年度は、加納ゼミの学生有志が中心となって「第31回国民文化祭・あいち2016」に参加し、「あいちの文化学生レポーター」として活動しました。
 「国民文化祭」は、文化活動に励む人たちが各自の取り組みについて発表し合い、交流を深めることを目的とした全国規模の祭典です。2016年は10月29日(土)から12月3日(日)にかけて、「『愛故知新』~伝統を『愛(いつく)』しみ、新しきを『知』り、文化は動く~」をテーマに愛知県内の全市町村で開催されました。

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

 加納ゼミの学生たちは、新城市の「鳥原歌舞伎愛好会」の活動に参加。この地域の郷土芸能である「鳥原歌舞伎」を県内外に広くPRするため、地域の方々に取材することはもちろん、歌舞伎の衣装の試着や化粧も体験。さらに、役をいただいて独特なセリフまわしを何度も練習し、地域の皆さんと一緒に祭の舞台にも立ちました。こうした実体験を交えて「鳥原歌舞伎の魅力」を記事にまとめ、SNSで発信するとともに、12月10日(土)に「あいちの文化学生レポーター」報告会でプレゼンテーションしました。

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

 代表として登壇したのは、2年生の佐藤輝さんと末永悠光さん。スライドを使って発表した後、鳥原歌舞伎愛好会の代表者の方、中日新聞社の方とのクロストークにおいても自分たちの意見を堂々と伝えました。司会の方からの「鳥原歌舞伎が地域にもたらしているものは?」という問いに対し、佐藤さんは「『人と人のより強い絆』でしょうか。子どもからお年寄りまで、地域の皆さんが一体となって鳥原歌舞伎を楽しみ、アイデアを出し合って、舞台づくりに取り組んでいたからです」と回答。末永さんも「地域の誰もが鳥原歌舞伎を心から好きだということが、皆さんのキラキラとした表情から伝わってきました。今後、地元の女子高校生たちが立ち上げた『鳥女』というチームに私も参加し、鳥原歌舞伎をさらに盛り上げたいと考えています」と力強く語りました。

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

第31回国民文化祭・あいち2016「あいちの文化学生レポーター」報告会

 何十年、何百年もの時をこえて、人から人へと受け継がれてきた郷土芸能。その尊さを感じ取った学生たちは、これからいっそう学びを深め、「日本や世界に誇る地域文化」をいかに次代へと手渡していくか追究するとともに、地域のよりよい未来を切り開く力を身につけていくことでしょう。