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2015年02月23日

名古屋都市センター 建築系愛知9大学共同企画展 ―次世代に引き継ぐ魅力ある都市―

名古屋都市センター 建築系愛知9大学共同企画展 ―次世代に引き継ぐ魅力ある都市―

平成26年12月16日(火)~平成27年1月18日(日) 名古屋都市センター 11階 まちづくり広場
[講評会:平成27年1月16日(金) 名古屋都市センター 11階 ホール]

学生たちのプランを学外の建築展に出展。
向学心をさらに高める機会となりました。

 都市空間や建築デザイン、インテリアデザインなどを学び、一級建築士もめざすことができる、都市環境デザイン専修。建築の社会的な役割などについて考察しながら、空間をデザインするスキルを総合的に身につける、理論と実践を両立させた授業を数多く開講しています。そのひとつである「空間設計」の授業では、土地の条件やニーズ、社会の課題などと向き合って建築のプランニングをおこないます。3年次の「空間設計IV」では名古屋市・栄地区を想定した「メディアパーク久屋大通+メディアテークナゴヤ」、2年次の「空間設計II」では「狭小敷地における核家族の住宅」をテーマに建築を設計。授業内での発表にとどまらず、優秀作品として選出された学生の建築模型と企画書が「名古屋都市センター 建築系愛知9大学共同企画展 ―次世代に引き継ぐ魅力ある都市―」に展示されました。

 この企画展は、名古屋のまちづくりに関するさまざまなプランが一堂に集まり、学生たちの建築に対する信念や若々しい感性、次代への希望を発信する機会となっています。1月16日(金)には参加した9大学の先生方や学生による講評会が開催され、10分間という限られた時間の中で各グループが作品のコンセプトや設計のポイントなどをプレゼンテーションしました。さらにその後に開催された交流会においても、他大学の学生や先生方と意見交換。学生たちにとって刺激を受け合い、学びへの意欲を一層高めるきっかけとなりました。

学生たちの作品

メディアパーク久屋大通+メディアテークナゴヤ

 名古屋の情報を国内外に広く発信する拠点となる「メディアテークナゴヤ」を名古屋市・栄の久屋大通公園近辺につくろうという仮想プロジェクト。地上と地下街がゆるやかにつながる空間を生み出し、人、モノ、情報が活発に行き交う、新たなメディア拠点を考案しました。

●参加学生のコメント

 今回、グループでの設計に初めて取り組み、仲間と意見交換しながらカタチやデザインを決めていくことの難しさ、やりがいの大きさを実感しました。講評会でのプレゼンテーションでは、ポイントを絞った的確な伝え方の重要性を学び、今回の経験を卒業制作や卒業後の進路に活かしたいと思います。

狭小敷地における核家族の住宅

 「敷地が角地である事を活かす」「居室の日当たりに配慮する」「吹き抜けを設ける」「外部空間・内部空間の関連性に配慮する」という条件のもと、核家族の住宅を設計。交差点側へ建物をコンパクトな塔状にまとめる案、南北に細長い居住スペースとすることで広い庭を確保する案など、周辺環境を積極的に居住空間として取込もうとする工夫が散りばめられています。

●参加学生のコメント

 先輩方はもちろん、他大学の学生の作品からも刺激を受け、学外展に参加できたことはとても貴重な学びのチャンスだと感じています。これからよりスケールの大きな建築の設計に取り組み、空間設計・デザインの専門性だけでなく、プレゼンテーション能力も磨き、自分自身を向上させていきたいです。