追究

2015年07月08日

スポーツ・健康医科学会主催 学術講演会 「オリンピック選手を支える栄養サポート」

学術講演会 「オリンピック選手を支える栄養サポート」

平成27年6月26日(金) 長久手キャンパス ミニシアター

講演会を通してオリンピック選手における栄養サポートの重要性を学びました。

 平成27年6月26日(金)、長久手キャンパスのミニシアターでスポーツ・健康医科学科主催の学術講演会を開催しました。講師としてお招きしたのは現在、大阪体育大学 大学院 スポーツ科学研究科に籍を置く近藤 衣美氏。「オリンピック選手を支える栄養サポート」と題し、2010年から5年間、国立スポーツ科学センターで管理栄養士として活躍した経験を学生たちに伝えました。心身の健康について幅広く探究し、栄養学も学ぶスポーツ・健康医科学科の学生たちは、オリンピックで戦う選手を支えてきた近藤氏の話に興味津々。会場となったミニシアターには約40名の学生が集まり、近藤氏の話に耳を傾けました。

 近藤氏は国立スポーツ科学センターの概要やそこでの管理栄養士の仕事について説明した後、2010年からソチオリンピックまでの4年間、スノーボードチームをサポートした経験を語ってくださいました。「スノーボードチームはパラレル大回転、スノーボードクロス、ハーフパイプ、スロープスタイルの4つの競技で構成されています。それぞれの競技の特性はもちろん、年間の競技スケジュール、練習拠点、選手の年齢層や生活環境などによっても細かくサポートの内容を変える必要があるのです」と近藤氏。遠征先の海外でも自炊ができるようにと取り組んだ調理実習の様子や、合宿の食事の写真などをプロジェクターに映し出し、一つひとつ解説していきました。講演会終了後は、質疑応答の時間が設けられ、重量階級別競技のウエイトコントロール法や競泳など1日に何本もレースをおこなうときのオススメの捕食方法などについて、会場から質問が飛びました。スポーツ選手を取り巻くさまざまなサポートの中で、栄養学の側面から支えることの大切さを実感できる貴重な講演会でした。