活動内容

テイク

テイクとは?

テイクとは,聞こえに障害を持つ人の代わりとなってその場の音声を文字にして伝える通訳方法の一つです。
私たちは利用者(支援が必要な学生)と一緒に授業に参加し,授業内容を文字起こしします。利用者一人につき,2人体制で行います。

テイクについて

テイクをするメンバーを”テイカー”といいます。テイカーは90分の授業をすべて文字起こしします。大変ですがとてもやりがいのある仕事です!

テイカーは自分の授業の空きコマにテイクに参加します。
支援といっても、あすてくは学業優先です。困ったことがあれば、テイカーを交代します。

Point!

アイコン パソコンテイク

パソコンを使ったテイクです!同時翻訳の形をとって行います。つまり、リアルタイムで文字情報が利用者のもとへ送られます。
パソコンテイクは音情報の8~9割を伝えることができるといわれています。
後述のノートテイクよりも多くの情報を拾うことができます。あすてくではパソコンテイクを主に行っています。



あすてくでは"UDトーク"というアプリを使用してパソコンテイクを行っています。
UDトークではBluetoothで接続したマイクで音声を認識し、自動で文字起こしします。
テイカーの負担も少ないです。とても便利ですが、UDトークの文字起こしは完ぺきではありません。そこをテイカーが修正します。

UDトーク

UDトークは一般的にも使用されているアプリです。スマホでも使うことができ、聴覚障がいの方の間でも使用されているようです。

アイコン ノートテイク

ノートに鉛筆で文字起こしをするテイクの方法です。
パソコンを持ち込めない教室や体育の授業で行われます。
文字通り、ノートに鉛筆で文字起こしをします。
パソコンテイクと同様に,二人一組で文字起こしを行います。
パソコンとは違って手書きのため、事前に省略語句や簡略漢字の確認など工夫が必要です。
ノートテイクは限定的な方法のため、ほとんど行われません。

Point!

文字起こし-映像資料

講義内容の文字起こし(テイク)の他に,映像資料の文字起こしをします。
講義のテイクを頼むほどではないけど,ビデオは聞き取りにくいので文字起こしをしてほしい!という利用者さんから依頼が来ます。

映像資料を持ち帰り,分担してWordやメモ帳に文字を書き込んでいきます。

式典

あすてくは入学式・卒業式にもテイクを行っています。舞台袖にスクリーンを設置し,文字情報をリアルタイムで伝達しています。
式典は大舞台です。そのため通常のテイクよりも人員を増員します。

写真は実際の入学式の舞台裏です。パソコンをセッティングして挑みます。

式典の数週間前から台本をもらい、練習を行います。
普段とは違う場所でのテイクに緊張しますが,とても達成感がある仕事です。