交流

2017年12月28日

にじいろ☆キャンプ

にじいろ☆キャンプ

2017年11月4日(土)・5日(日) 岐阜県白川村、トヨタ白川郷自然學校

外国にルーツを持つ子どもたちに笑顔を届けよう!
学生たちがワークキャンプを企画・運営し、心を通わせました。

 2017年11月4日(土)・5日(日)、岐阜県白川村にて「にじいろ☆キャンプ」がおこなわれました。このキャンプは、国際的なワークキャンプ※をサポートする「NPO法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)」、学生のボランティア活動を支援する「NPO法人 日本財団学生ボランティアセンター」、外国にルーツを持つ子どもたちに日本語を指導している「NPO法人 トルシーダ」、トヨタ白川郷自然學校の協力のもと、小島ゼミの学生が企画・運営した1泊2日のワークキャンプです。
 参加者は愛知県内で暮らす外国人の子どもなど22人。彼(女)らは日本の学校に通っていないため、同世代の日本人と関わることがほとんどなく、さらに高校進学や大学進学、就職などの進路決定について多くの課題や悩みを抱えています。日本の大学生たちとの交流を通じて彼(女)らの不安な気持ちをほぐし、将来について考えるきっかけを提供することが今回のキャンプのねらいです。キャンプの成功に向けて、教育学科の学生と交流文化学科の学生11名が今年の4月からこの日のために外国人の子どもに関わる様々なボランティア活動に参加し、子どもたちが抱える問題について学んできました。そして、外国にルーツを持つ子どもたちが暮らしやすい社会になることを願って、全体のプログラムを構成しました。キャンプの前日には予行練習をおこない、仲間にアドバイスをもらいながら夜遅くまでプログラム運営の方法を模索するなど、万全の体制で当日を迎えました。

にじいろ☆キャンプ

にじいろ☆キャンプ

 1日目のメインプログラムは、世界遺産白川郷でのレクリエーションです。世界的に有名なこの名所で活動することで、自然の雄大さや日本文化の素晴らしさ、たくさんの外国人が日本に訪れていることを知ってもらいたいという思いが込められていました。学生たちと参加者は3つのグループに分かれ、建物の一部分が映った写真を手がかりに、写真の場所を探し出すというアクティビティに取り組みました。活動中はお互いが懸命にコミュニケーションを取り合い、協力し合いながら白川郷内を散策。指定された建物を見つけると、ハイタッチをしたり、拍手をしたりして喜び合いました。

にじいろ☆キャンプ

にじいろ☆キャンプ

 その後、宿泊施設であるトヨタ白川郷自然學校に移動し、参加者は学生による「テーブルマナーのレクチャー」を受けました。ダンボールでつくった巨大なナイフとフォークを使い、身振り手振りを交えてマナーを伝える学生に対し、子どもたちはしっかり目を見て、ときに大きくうなずきながら話に耳を傾けていました。その後、フランス料理のコースを食べ、夜は火を囲みながらお互いのことを語りあいました。2日目は進路決定のヒントとなる「キャリアプログラム」に取り組み、世界遺産を守るさまざまな職業について学ぶなど、充実したキャンプとなりました。
 言葉や文化の壁を越え、心を通じ合わせた参加者と学生たち。この心温まる経験が子どもたちにとっても、学生たちにとっても、人生を力強く歩んでいくための一助となることでしょう。

※ワークキャンプとは・・・合宿型のボランティア活動のこと。