交流
2026年03月25日
福祉貢献学部 黒川ゼミ 小学生を対象とした「認知症教室」

2026年1月29日(木) 上野小学校トワイライトスクール
すごろくや紙芝居を通して、
小学校低学年の子どもたちに
認知症についてわかりやすく伝えました。
福祉貢献学部 社会福祉専攻では、社会福祉士・精神保健福祉士をめざして、人と社会を広く捉える力を養っています。地域福祉や高齢者福祉を専門に学ぶ黒川ゼミでは、地域と協働した活動も大切にしており、2017年から実施しているのが、千種区地域包括ケア推進会議と協働で行っている「認知症教室」です。2026年1月29日(木)には、名古屋市千種区の上野小学校トワイライトスクールで、1・2年生の児童40人に、すごろくや紙芝居を通して認知症について伝えました。


学生からの「みんな、昨日の夜ごはんは何を食べた?」という問いかけから始まり、児童たちが口々に夜ごはんに食べたものを発表する中、「私は忘れちゃった......」と、もの忘れと認知症の違いの理解からスタートしました。そして、5人グループになった児童たちの輪に学生も入り、「赤ずきんのおばあちゃん」を主人公にしたすごろくを一緒に楽しみました。


すごろくのコマには、「何回も同じ話をするようになったよ」「家の住所を聞いたら、違う家の住所を答えたよ」など、認知症の特徴が書かれており、チャレンジマスに止まると、認知症に効果のあるゲームをみんなで楽しみます。「足じゃんけん」「反対ことば」などのゲームは、児童たちも大盛り上がり。児童からは「うちにもおじいちゃんがいるよ」などの声も上がり、身近な家族の将来に備えるきっかけになったようです。




続いての紙芝居は、「もしも桃太郎のおじいさんが認知症になったらどうする?」というテーマです。学生が紙芝居を読む傍ら、別の学生たちが桃太郎役、おばあさん役、おじいさん役などに扮した劇を展開し、児童たちの興味を引きつけました。ストーリーの随所にクイズが登場し、児童たちが回答AかBのどちらの声かけが適しているかを選ぶ参加型の内容です。たとえば、「桃太郎の名前を忘れちゃった。こんなときどうする?」という問いに対して、「A ぼくの名前は桃太郎だよ」「B ぼくの名前、忘れちゃったの?」、「きびだんごを食べてしまったおじいさんに、何て声をかける?」という問いに対して、「A お腹が減りましたか? おじいさんの分も作りますね」「B 桃太郎のだから、食べちゃだめですよ」などが出されました。児童たちは学生たちの紙芝居に盛り上がり、AかBかについて元気に挙手し、認知症への対応を楽しみながら学びました。
最後に学生は、「認知症になっても、すべてができなくなるわけではありません。できることを楽しんでもらいながら、そっと見守ったり、やさしくサポートしてあげたりしましょう」と児童たちに伝え、認知症教室を締めくくりました。

学生コメント

社会福祉貢献学部 社会福祉専攻 3年
伊藤 萌々香さん
認知症教室には初めて参加しました。小学生の子どもたちが認知症についてどの程度知っているのか当日までわからず、不安もありましたが、馴染みのある「赤ずきん」や「桃太郎」をテーマにした題材でみんなに楽しんでもらえてホッとしました。目の前の子どもたちの反応に柔軟に対応しながら、子どもたちの心に響くような伝え方を工夫できたかなと思います。今回の経験を活かして、今後も目の前の相手に伝わるような題材選びや話の糸口、声がけを意識していきたいです。












