交流

2026年04月07日

建築学部 市原ゼミ×交流文化学部 林ゼミ 絆の日イベント 「陸前高田丸ごと支援」の説明ボランティア

2026年3月20日(金・祝) オアシス21

知られざる「名古屋と陸前高田」の深い絆。
建築学部と交流文化学部の学生がオアシス21で防災の未来を語る。

 2026年3月20日(金・祝)、名古屋・栄のオアシス21にて、名古屋市と岩手県陸前高田市の友好の証である「絆の日」を記念した交流イベントが開催されました。

 会場では、本学の建築学部(市原ゼミ)と交流文化学部(林ゼミ)の学生計7名が、自ら制作したフリップを手に来場者へ語りかけました。彼らが伝えたかったのは、東日本大震災直後から現在まで続く、名古屋市による「行政丸ごと支援」の真実、そして現地で学んだ「まちづくり」の重要性です。

 今回のイベントで学生たちが最も強調したのは、名古屋市が陸前高田市に対して行った支援の圧倒的な規模と、その歴史的意義です。震災により市役所機能が麻痺した陸前高田市に対し、名古屋市は「行政のプロが、行政を支える」という全国初の「行政丸ごと支援」を表明。震災直後に名古屋市職員が現地に赴き、物資の送付に留まらず、罹災証明書の発行、復興計画の策定、道路整備などを支えてきました。これまでに派遣された名古屋市職員は延べ262人にのぼります。

 学生たちのフリップには、陸前高田市どんな街であるかという地理的説明や被災の規模、そして、名古屋市の職員が陸前高田の「職員」として最前線で街の再建を支え続けてきた実情が詳しく記されていました。この献身的な支援があったからこそ、今の両市の固い絆があるのです。

 市原ゼミの学生たちは、昨年10月末に「名古屋市交流団」の一員として陸前高田市の産業まつりに参加。そこで彼らが胸を打たれたのは、現地の方々からの温かな歓迎でした。そこで学生たちは、「建築まちづくり」をテーマに、現在の復興状況から見えた課題を分析。物理的な再建だけでなく、そこに住む子どもたちの未来やコミュニティをどう築いていくのかという「再生を現場で考える」重要性をプレゼンテーションしました。今回のイベントでもプレゼン内容を来場者に示し、復興アイディアを披露していました。

 また、林ゼミの学生たちは「観光まちづくり」の視点で、「観光施策」で復興に取り組む東日本大震災のまちを研究テーマのひとつとしており、陸前高田の被災直後から15年間の復興の歩みについて説明しました。ゼミ生の中には、東北の事例を先行研究として、「能登半島地震後の観光施策による復興の可能性と課題」を卒業論文のテーマにしている学生もおり、熱心に来場者に説明する姿も見られました。

 学生たちは、名古屋市が陸前高田を支援したことは、決して一方的なものではなかったと強調します。 現地に赴いた職員たちが震災のリアルな教訓を名古屋に持ち帰り、南海トラフ巨大地震などの想定における「受援体制(支援を受ける準備)」や避難所運営の改善に活かされています。建築や交流を学ぶ学生にとっても、被災地の現場から学ぶ「備え」と「つながり」の意義は、未来の街づくりを担う上で計り知れないほど大きな学びとなりました。

 手作りのパネルを持って来場者一人ひとりに丁寧に説明する学生たちの姿は、震災の記憶を風化させないだけでなく、名古屋という街を将来の災害から守るための活動にもなりました。

学生の声

交流文化学部 交流文化学科3年 渾川孝太さん
創造表現学科 建築インテリア専攻3年 西仲伽歩さん

 陸前高田の方々は『名古屋から来ました』と言うだけで、誰もが笑顔で迎えてくれました。現地の方々は、262人もの名古屋市職員が自分たちの街を我が街のように支えてくれたことを深く感謝し、今も覚えてくださっています。しかし、名古屋に戻るとその事実を知る人は意外に少ない。この『温度差』を埋めたい、名古屋市の誇るべき貢献と尊い絆をもっと知ってほしいという思いで、今回の活動に参加しました。
 来場者の皆さんに声をかけるのは緊張しましたが、熱心に聞いてくれる方が多かったです。少しでも名古屋市の活動を知り、防災意識を高めてもらえたらいいなと思います。