追究

2024年12月24日

2024年度 ビジネス学部 グローバルビジネス専攻「Bilingual Internship Overseas」学生インタビュー

世界各国の企業でインターンシップを経験。
日本との違いを感じながら、実務力を向上!

 ビジネス学部グローバルビジネス専攻では、グローバル社会で貢献できる人材を目指すため、国際経済やビジネスの現場で活用できる専門的な知識やスキルを身に付けることが目的。さまざまな学びの中でも「Bilingual Internship Overseas/Domestic」は実践的な学びの代表格です。本専攻の3年生全員が国内外の企業に派遣され、実務型のインターンシップに挑戦します。2024年度に参加した学生たちはどのような経験をしたのかご紹介します。

■研修期間:
【オーストラリア】2024年8月8日(木)~9月6日(金)〈現地30日間〉
【ベトナム】2024年8月9日(金)~9月7日(土)〈現地30日間〉
【マレーシア】2024年8月9日(金)~9月6日(金)〈現地29日間〉
【ベトナム(PBL)】2024年8月9日(金)~9月7日(土)〈現地30日間〉

オーストラリア シドニー

ビジネス学部グローバルビジネス専攻3年
松本みゆかさん
派遣先:Moss bros cafe (飲食店)

 派遣先は韓国人オーナーのカフェ。ここを選んだのは、飲食店のアルバイトをしていたので経験を生かせると思ったことと、英語があまり得意ではなかったので、カフェならば現地の方と多く会話ができ、英語力の向上に役立つと思ったのが理由です。カフェでは主に接客を担当し、いろいろなルーツを持った外国人の方々と会話をすることができました。日本から来たことを話すと皆、喜んでくれ、困ったことがあってもフォローしてもらえたことも多々ありました。仕事帰りに一緒にショッピングに行くなど、オフタイムも楽しく過ごすことができました。
 インターンシップ中、考えさせられることもありました。そのひとつは海外で働くことについて。多くの友だちに「どうして海外で働こうと思ったの?」と聞かれました。私はその目的が明確になかったので答えに詰まりました。他の友だちは母国にいる家族がお金に困らないために働いていると言いました。働くことの意味についても、深く考えさせられました。
 今回、現地で海運業に携わる方と会話したことをきっかけに、私も海運業に興味を持ちました。将来の進路の方向性が定まったことも、今回のインターンシップでの収穫でした。一カ月のインターンシップでは、仕事をするときのオンタイム英語、ホームステイ先の家族と話すオフタイム英語の両方が学べるのも魅力的でした。

ベトナム ハノイPBL

ビジネス学部グローバルビジネス専攻3年
石徹白ひなたさん
連携先:Thien Ha Kameda, JSC.(亀田製菓 Vietnam)

 亀田製菓は、現地の米菓トップ企業「THIEN HA CORPORATION」とのジョイントベンチャーとして、2013年に「Thien Ha Kameda, JSC.」を設立しました。私はそこで主にマーケティングの課題に取り組みました。亀田製菓が現地で販売している商品(赤ちゃん向けのせんべい)の売り上げ向上のためにどのような課題があり、どう解決していけばいいのかを考え、最終日にプレゼンテーションをしました。
 現地の学生たちと一緒に6名のチームを組み、商品の分析をした結果、商品のサイズ設定や味付けのバリエーション不足に課題があることを導き出し、その改善策を社長や役員、工場長に発表しました。内容は肯定的に捉えていただき「このような発想はいままでになかった!」と褒めていただきました。
 今回の経験で実感したのは、自分の経験値が足りないこと、もっと広い視野を持つこと、さまざまな価値観を広く受け入れる気持ちが大切なこと。成長を感じたのは、私は英語が苦手だったからこそ、逆に言葉に頼らず「どのように伝えたらいいのか?」を考えるようになり、コミュニケーション能力が上がったことです。海外に行くことは、経験のない学生にとって不安でいっぱいだと思います。でも、ビジネス学部の海外インターシップはそんな不安を払拭するほど、さまざまな手厚いサポートがあるので、安心できます。かならず人間的に成長できるので、興味のある人は一歩踏み出してみましょう!

オーストラリア(ケアンズ)

ビジネス学部グローバルビジネス専攻3年
中西達也さん
派遣先:Cairns Museum/ Cairns School of Arts building(博物館・図書館)

 派遣先の博物館と図書館では、英語の資料を日本語に訳す仕事を主に、受付、ギフト販売、日本人観光客への案内、SNS発信などを任されました。印象に残っているのは、その博物館には第二次世界大戦時の日本国旗が保管されており、そこに寄せ書きがされていました。僕はその寄せ書きを翻訳しようとしたのですが、どうやら台湾の方が日本語で書いたようで、判読するのに苦労しました。現地では他にも小さなトラブルがありましたが、それを自分で解消すべく交渉したのもよい思い出です。
 インターンシップ先の方々に「わからないことがあったら何でも聞いて」と言われていたので積極的にコミュニケーションをとり、質問をしました。日本人はシャイだと思われているのか、とても珍しいと言われましたが、英語力の向上以上に、より積極的に自ら行動できるようになったことが大きな成長だと思います。
 もし海外インターンシップに行くことを迷っているなら、絶対に行くべきです。海外では積極的な姿勢が必要です。行くからには何かを掴んでくる貪欲な気持ちで参加することをおすすめします。

ベトナム(ホーチミン)

ビジネス学部グローバルビジネス専攻3年
佐波 玲音さん
派遣先:AAB Vietnam Co.,Ltd.(イベント制作会社)

 派遣されたのはイベント制作会社で、日本の企業がベトナムのイベントに出展する際に、さまざまなサポートをおこないました。日本からは観光系の企業や自治体が多く、最初は職業体験のような感じかと思っていましたが、実際にはかなり実務に近い仕事を任されました。例えば、パワーポイントの資料を修正したり、イベントでお客様に振る舞うワインがどれだけ必要かを算出したりと内容はさまざま。
 特に難しかったのは何かを決めるとき、チームで役割分担をし、意見をどのようにまとめていくか。そしてそのまとめた意見を分かりやすく伝えるためにはどうしたらいいのかを考えることに苦戦しました。これからは日本でも、もっと積極的に物事に取り組んでいこうと思っています。
 海外インターンシップのプログラムは派遣先によって特徴があります。たとえば、ホーチミンの場合はより実務的で社会人になってすぐに役立つ知識と経験が得られます。自分の目的によって派遣先を決めるのがおすすめです!

マレーシア(クアラルンプール)

ビジネス学部グローバルビジネス専攻3年
本田真啓さん
派遣先:Brother International (Malaysia) sdn. Bhd.

 現地ではブラザーが販売しているコピー機やプリンターなどの機器に関するマーケティングを担当しました。最初は社内のさまざまな部署を訪問し、どのような仕事をしているかを説明され、製品を実際に触ってセッティングのしやすさや操作性などのレビューをおこないました。その後、家電量販店に行き、ブラザー製品が現場でどのように販売されているのかを調査し、設置場所やポップの立て方などが適切かを考えました。クアラルンプールでは日本のように製品を展示するのではなく、段ボールのまま積まれているだけなのに驚きました。さらに、SNSでのデジタルマーケティングなども体験し、最後に販売促進のための提案を社長にプレゼンテーションしました。
 懸念だった英語は、中華系の方が多かったので初めは内容の1割くらいしか理解できなかったです。しかし、3週目くらいから理解できるようになり、自信がつきました。マーケティングの経験も貴重でしたが、皆さんの働き方にも大きな衝撃を受けました。週2日はリモートワークで働く時間も自分たちで決めます。ただ自由がある代わりにしっかりと成果を残さなければいけない厳しさもありました。
 マレーシアは多民族国家なので、英語が苦手でも意図をくみ取ってくれるやさしさがありました。食事もおいしく、物価は日本の2/3くらいなので暮らしやすいです。海外初心者には最適な場所だと思いました。