追究

2026年06月04日

食創造科学会活動「茶会」を実施しました

2026年3月25日(水) 長久手キャンパス1号棟4階

食創造科学会による集大成の「茶会」を開催

 2026年3月25日(水)、食創造科学科の「食創造科学会」による茶会が執り行われました。本イベントは、月1回実施されてきた食創造科学会活動である茶道講習会の「発表会」として企画されたものです。今回は食創造科学会の7名の学生が企画運営し、単にお茶を点てるだけでなく、食事(点心)からお菓子、薄茶までを一連の流れで提供する模擬的な「茶会」に挑戦しました。

 企画・運営を担った7名の学生たちは、「食事(点心)担当」と「お茶担当」の二手に分かれ、それぞれが準備を進めました。 食事(点心)担当は、献立の内容や盛り付けの美しさなどにこだわりました。お茶担当は、薄茶を点てる所作の習得に加え、茶席のしつらえや進行の確認を重ねてきました。それぞれの役割が重なり合うことで、一つの調和した「茶会」の空間が作り上げられました。

 提供された食事(点心)の献立は、焼き鮭やだし巻き玉子、三種のふりかけ手まりおにぎりなど、一皿一皿に真心を込めた内容となりました。
 特に注目を集めたのは、学生たちが企画・デザインした和菓子です。食創造科学会活動として「和菓子のデザインコンテスト」を実施し、全9案の企画の中から選ばれた2案が、和菓子職人(福田屋)の手によって形となりました。用意された2つの和菓子は、春の訪れを告げるミモザ(写真左:奥)と、日本の春を象徴する桜(写真左:手前)がモチーフ。季節感豊かなこのデザインは、食創造科学を学ぶ学生ならではの感性が光り、席に華やかな彩りを添えました。お客さまからも「紫色と黄色の配色がきれい」「桜の塩漬けの塩気がアクセントになって、おいしい」などの声が聞かれました。

 茶道体験の場では、本学卒業生である裏千家正教授の神谷宗美氏のご指導のもと、学生たち自身がお茶を点てて客人を迎えました。 普段の茶道講習会とは違い、実際にお客さま(学生、教職員)を前にしたお点前は、決して慣れたものとは言えなかったかもしれません。しかし、一つひとつの所作を丁寧に行い、心を込めて目の前のお客さまに最高の一杯を点てるその姿には、茶道の根本であるおもてなしの心が宿っていました。 学生たちは、お点前の所作を間違えないこと以上に「心を込めてお迎えする」ことの大切さと、それが相手に伝わった瞬間の喜びを、身をもって体験しました。

 「食創造科学」を学ぶ学生にとって、単に食に関する技術や知識を学ぶだけでなく、その背景にある伝統的な礼儀作法や空間演出を学ぶことも、表現の幅を大きく広げる糧となります。 日本の伝統美を食の視点から再解釈し、不慣れながらも誠心誠意の『おもてなし』を形にした学生たち。この経験により食への関心がさらに深まったことと思います。

◾️学生の声

食創造科学科1年 山本沙奈さん
食創造科学科1年 鈴木杏さん

 私たちは食事づくりを担当しました。献立から考え、素材をいかして彩りを加え、また懐石料理らしく盛り付けにも工夫しました。そのほか、私たちは茶会のポスター制作にも関わりました。イベントの内容をわかりやすく伝えるためにはどうしたらいいかを考え、集客や広報にも関わったことはとてもいい経験になりました。

食創造科学科1年 山口宗弥さん

 私はお茶を担当しました。茶道講習会で茶道を経験していますが、今回のイベントでは茶道にふれたことがない学生たちも参加しました。そんな学生たちに動きを指示することの大変さを実感。またお客さまのタイミングに合わせて給仕することも必要で、作業しながらまわりに目を配ることができなくて慌てることも。でもみなさんが喜んでお茶を嗜んでくださり、運ばれた和菓子を写真に撮ってくれる姿を見て、とても嬉しかったです。