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ちょこっとボランティア講座リレー 卒業生 野原かほりさんによるアントレプレナーシップについて

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ちょこっとボランティア講座リレー 卒業生 野原かほりさんによるアントレプレナーシップについて

2026年6月9日(火) 星が丘CCCアクティブ・ラーニング

アントレプレナーシップについて知り、
学生たちが自分自身について深く見つめる機会に

 本学の「コミュニティ・コラボレーションセンター(以下、CCC)」は、学生にボランティア活動を紹介し、学生と地域社会をつなぐ役割を担っています。その一環としてCCCでは「ちょこっとボランティア講座リレー」と題し、ボランティアや社会貢献について理解が深まるよう、各方面で活躍されている方を講師とした講演会を開催しています。

 2026年6月9日(火)には、本学の卒業生である野原かほりさんをお招きし、アントレプレナーシップについての講義が行われました。

 アントレプレナーシップとは、予測困難な未来に向けて、自ら社会課題を見つけ、課題解決に向かってチャレンジしたり、他者との協働により解決策を探究したりすることができる知識・能力・態度などを指します。現在、野原さんは名古屋大学にある学術研究・産学官連携推進本部のイノベーション・アントレプレナーシップ推進室に所属し、学生へのアントレプレナーシップ教育を推進しています。

 野原さんは本学卒業後、広告・人材系一般企業に就職し、その後フリーランスとして独立して働いていた経歴を持ちます。企業では営業や採用、研修企画の仕事に従事し、フリーランスではラジオパーソナリティーや司会・研修業として活動されていました。「最初に就職した企業での仕事を通じて学生と関わったり、ラジオの仕事でリスナーの方々や社会の様々な動きと関わる中で、社会と人をつなげていくことに楽しさややりがいを見出し、約10年前、名古屋工業大学でのコーディネーター職を入り口として大学院で学び直し、産業界と大学と学生をつなげる仕事に至った」と語りました。

 次に、野原さんはアントレプレナーシップの精神を2つのエピソードを交えながら紹介されました。1つ目は、アントレプレナーシップ教育の一環として野原さんが運営に参加している起業家育成プロジェクト「Tongali(トンガリ)」で出会った、野鳥好きの名古屋大学の学生とのエピソードでした。その学生は、「みんなが鳥のことを少しでも知ってくれたら、鳥のために動いたり、考えてくれたりする人が増えるのではないか」と、1年の試行錯誤を経て野鳥のボードゲームを制作。1セット5,000円するものの、名古屋大学の生協で販売したところ、全て完売したそうです。野原さんはこの事例から、「自分の好きなことや心にあるモヤモヤを、社会をより良くしたり変えたりする方向へつなげていく気持ちや行動力を持つことは、アントレプレナーシップの基本姿勢」と語りました。そして、「社会で起こるさまざまな事象と学生自身のモチベーションを接続させているところは、CCCにも共通するところ」と、CCCとの共通点を挙げ、CCCで学生たちが活動していく意義についても示されました。

 2つ目に、「Tongali」のプロジェクトの一環で定期開催されているビジネスコンテストで、最近よく見られるようになった“とある事象”について紹介されました。それは、「プレゼンテーションでAIを使った内容を発表する学生がとても増えている」ということ。生成AIの登場によって学生の社会課題に対する意識や理解が飛躍的に高まっている一方で、AIが生成した一見もっともらしい内容を取り入れただけの学生は、プレゼンの内容を掘り下げていくと、答えられなくなってしまうケースもあるのだとか。野原さんは、「AIを使うことはもちろん推奨したいですが、自分自身に何もないと、そこから新しいものは生まれにくい」と述べました。さらに、「自分にとって何が大切かを見極め、取捨選択していくには、新しいことに挑戦し、動き続けていくこと。体験を経験として培っていくことが重要」と、アントレプレナーシップの本質を説かれました。

 最後に野原さんは、「CCCで興味のあるボランティアがあれば、一度飛び込んでみる勇気を持ってみてほしい。新たな視点を持てたり、価値観が揺さぶられたりという体験によって、自分らしい生き方にもつながっていくと思います」と結び、講義を締めくくられました。

 講義に参加した学生からは、「自分自身についてよく考えるきっかけが持てた」という声が聞かれました。今後の学生生活やCCCでの活動を通して、挑戦心を持って成長していく姿が期待されます。