
2026年9月4日(金)~ 7日(月) 国際デザインセンター・デザインギャラリー
学生と教員が協働でつくり上げた学外展示会。
学生たちは、展示のプロデュースに必要なノウハウや技術を実践的に習得しました。
昨年、本学の開学50周年記念アートフェスの特別企画として開催した、創造表現学部による展示会「Creative Representation 2025:フレーム・イン/アウト」。学生と教職員による学内展示の取り組みを発展させ、今年度は会場を学外へと舞台を広げました。9月4日(金)から7日(月)までの4日間、名古屋・栄の国際デザインセンター・デザインギャラリーにて、「Creative Representation 2026『CONSTELLATION』」と題した展示会を開催しました。


総合プロデュースを担ったのは、阿部卓也教授。近年、創造表現学部の展示活動が活発になっている一方で、展示技術を身につける実践的な機会が不足していること、また本学部のクリエイティブ活動を近隣地域やアート/デザイン関係者に十分発信できていないことに課題を感じ、キャンパスを飛び出した展示企画を試みました。公募に手を挙げて集まった学生たちは、スタッフとして展示デザインや運営を担当するメンバーと、クリエイターとして作品を出展するメンバーに分かれ、約2か月半にわたって準備を進めました。


展示デザインや運営を担当した7名の学生は、森田明日香助教と共同でディレクターを務めた齋藤里奈助手が発案した全体テーマ「CONSTELLATION(星座)」の意味を捉えることから始めました。それぞれの人や作品は個別に輝く星でありながら、つながり合うことで星座にもなる。そんな展示コンセプトをデザインでどのように表現するか、試行錯誤を重ねました。チームで協力して一つの展示会を形にするのは、学生たちにとって初めての経験。自分の好みでデザインするのではなく、伝えたい情報の優先順位を踏まえて、レイアウトやフォントのルールを決めて制作物をつくるのに苦労したといいます。タイトなスケジュールの中、教職員のサポートやアドバイスを受けながら、お互いの意見をぶつけ合い、励まし合って仕上げていきました。




作品を展示するクリエイターとして参加したのは、2~4年生の学生6名と、助手・非常勤講師などの教職員陣。それぞれが展示テーマを踏まえながら独自の視点で創造性を発揮し、映像や写真、インスタレーション、タイポグラフィなど、さまざまな表現方法で作品を制作しました。会場となったデザインギャラリーは、天井高4メートルの開放的な空間で、可動式の展示壁やスポットライトを備え、多様な展示構成に対応しています。クリエイターとして参加したメンバーはもちろん、展示デザインチームの学生も一緒になって作品を搬入し、それぞれの作品がより映える展示方法や配置を工夫しながら、「CONSTELLATION」の世界観を表現する空間を完成させました。


展示会の最終日には、参加した学生と教員が一堂に会して反省会を実施しました。学生たちは取り組みを振り返り、学んだことや反省点などを一人ひとり発表。その言葉や表情からは、やりきった達成感、ともに走り抜いた仲間への信頼、「次はもっとできるはず」という悔しさと次への意欲などがにじみ出ており、今回の挑戦が大きな成長の機会となったことが伝わってきました。阿部卓也教授は、「厳しい要求やスケジュールの中、誰一人欠けることなく、最後までやり遂げられたことをうれしく思います。学生も教員も素晴らしいメンバーが揃い、みんなのグルーヴ感があってこそ挑戦することができました。まさに、展示テーマである『CONSTELLATION』が示す星の巡り合わせそのものでした」と総括し、参加メンバーを労いました。
会場構成からデザイン、運営に至るまで、学生と教員が議論を重ねて一からつくり上げた今回の学外展示。この経験は、学生たちにとって新たな視座を得る契機となりました。今後のさらなる創作活動へとつながっていくことが期待されます。
■学生コメント
展示デザイン
創造表現学部 メディアプロデュース専攻
松宮采香、西川友菜、毛利舞、荒川由舵、川澄柚葉、尾崎愛友、山本蒼依(以上、すべて2年)

展示会を企画し、実現するために必要な準備や進め方、さらにはデザインの基礎やさまざまな表現方法を実践的に学ぶ機会となりました。自分たちが試行錯誤しながらつくったデザインが実際に飾られ、手に取ってもらえるのを見るのはうれしく、大きな達成感を味わいました。チームで取り組む中で意見がぶつかることもありましたが、そのたびに話し合い、みんなで進められたのはよい時間でしたし、コミュニケーションの大切さも、あらためて実感しました。阿部先生をはじめ、教職員のみなさんからたくさんのアドバイスをいただき、手直しを繰り返して、最終的に納得のいく仕上がりにできたことは、これからの活動の大きな自信になると思います。
出展クリエイター
創造表現学部 メディアプロデュース専攻
大川優羽、嵯峨みのり、山本蒼依(以上、2年)、バラサバス マベルリパ、稲木元葉(以上、3年)、杉本琴亜(4年)、新實大知(修士1年)

クリエイティブは自分らしいアイデアや発想があればできるものだと考えていましたが、展示のための作品を制作してみて、事前準備や細かな調整こそがクオリティを高めるのに重要なのだと気付かされました。作品づくりに集中することは大切ですが、展示デザインチームや運営の方としっかりと情報共有しながら進めていくことの重要性も学びました。会場では、自分の作品へのこだわりを優先すると、光や影が隣の作品に干渉してしまうこともありました。空間全体を美しく成立させるには、周囲と対話しながら、ユニットとして展示をよりよく見せるコミュニケーションが不可欠だと身をもって体験しました。反省点はこれからに生かしていきたいです。
■教員コメント
森田明日香(助教)、齋藤里奈(助手)、村上季里子、小寺諒(以上、非常勤講師)

普段は、学生のサポートをする立場や、特定の授業のみに関わる立場ですが、今回は出展者としても関わり、準備の大変さや達成感を学生と同じ温度で共有できたことが、大きな収穫でした。ここまで大変なことも多かったですが、どのメンバーも熱量が高く、展示を終えた今、学生たちが自信に満ちた晴れやかな顔をしていることが、何より素晴らしいと感じています。