躍動

2021年12月24日

リビングスタイリスト1級に合格。この経験を自信に変えて、さらに勉強に打ち込みたい。

vol.87

創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻 3年(2021年度)

多角的な授業を通じて、自らの興味を探究する。

 小さい頃、一軒家をリフォームする番組を見て、リフォームに興味を持ちました。私の家は、南側に和室があって日に焼けてしまうし、母親の部屋がないということもあって、将来は親孝行も兼ねて自分の家をリフォームしてみたいという夢もあります。これらの思いから、自然と大学では、建築を学びたいと考えるようになり、愛知淑徳大学の創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻に入学しました。
 この専攻は、建築だけにとらわれず、「空間づくり」に関する多様な手法を学べることが特徴です。設計はもちろん、デザインや街づくりについて学ぶこともできます。多角的に「空間」に切り込むなか、1年次に履修した「インテリア設計」という授業で、インテリアのおもしろさに目覚めました。この授業では、真っ白な空のケーキ箱をある部屋の一室と見立てて、自分で家具やマテリアルを配置する創作活動をおこなったのですが、学生がそれぞれ制作した作品は本当に様々で、「家具やマテリアルが違うだけで、こんなにもありとあらゆる空間が生まれるんだ」と驚き、感動しました。その胸の高鳴りが忘れられず、3年生のゼミ選択を機に、インテリアを専門に学ぶことにしました。リフォームも内装やインテリアと親和性が高いので、ぜひ学んでみたいという思いもありました。

リビングスタイリスト1級に合格。この経験を自信に変えて、さらに勉強に打ち込みたい。

リビングスタイリスト1級に挑戦。合格が確かな自信に。

 所属したのは、松本佳津先生のゼミです。松本ゼミは、社会と連携しながら、さまざまなプロジェクトに参加できることが特徴です。例えば、建材の商社とコラボレーションし、新作の見本帳(マテリアルが一覧になっているカタログのようなもの)のPR動画に演者として登場したり、高校の心理相談室のインテリアコーディネートを担当し、実際に高校生にアンケートを取って、施工までをおこないます。新型コロナウイルスの影響で、現在は中断していますが、これだけ本格的なプロジェクトに大学生のうちに挑戦できることは、とても貴重なことだと嬉しく思っています。
 そして、「松本ゼミに入ろう」と決意した時期を同じくして、リビングスタイリスト1級にチャレンジしました。この資格は、インテリアをはじめとする住生活商品の購入を考えているお客さまに対する「接客・販売スキル」を評価し、認定する資格です。建築分野の資格は、実務経験が受験条件となる資格が多い中、この資格は実務経験が無くても挑戦することができたので、「これまでの勉強してきたことの証にしたい」と、受験を決めました。1級は、記述式で制限時間はなく、課題を提出するスタイルだったのですが、「コロナ禍に求められる商品を自分で選定し、その商品を売り込むためのPOPを制作する」といったとてもユニークなものばかりでした。アルバイトでの接客シーンを思い浮かべたり、授業で習ったデザインの知識などをフル活用したりして、課題に取り組みました。その結果、無事、合格することができ、さらに学生の受験者のうち、好成績を収めた人に与えられる「学生奨励賞」もいただくことができました。すべては「資格取得にチャレンジしよう」と決意し、行動したことから始まったことです。すぐに行動に移してみるという姿勢が成果につながり、確かな自信となりました。

リビングスタイリスト1級に合格。この経験を自信に変えて、さらに勉強に打ち込みたい。

資格取得への挑戦から得たものを、次の糧にする。

 今回のリビングスタイリストへの挑戦を受けて、あらためて「接客っておもしろい」と感じました。そして、将来は接客業に携わりたいという思いに繋がっています。合格できた勢いをそのままにして、今度はカラーコーディネートなど他の資格取得にも挑戦してみたいと思っています。まだ、インテリアについての専門的な学修ははじまったばかりですが、「インテリアが好き・おもしろい!」というフェーズから一歩先に進んで、「課題解決につながるインテリア提案」ができるように、今後も実践の中で、自分自身を鍛えていきたいと思います。