交流

2026年08月06日

CCC 愛知県警察「合同痴漢対応訓練」

2026年6月16日(火) 名古屋市交通局日進工場

愛知県警察による痴漢対応訓練に本学の学生が参加。
適切な対処法と防犯意識を高める機会になりました。

 本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)の学生団体「tASUkeai(たすけあい)」は、愛知県警察と連携した防犯の啓発活動をおこなっています。実際に起こっている犯罪を知り、適切な防犯対策を広めるために、小学生向けの体験型防犯教室をはじめ、防犯に関する動画制作などの幅広い活動を企画・実施しています。

 2026年6月16日(火)には、名古屋市交通局日進工場にて合同痴漢対応訓練が開催され、愛知県警察、名古屋市、名古屋市交通局の職員、大学生ボランティアを含め約40名が参加しました。本学からは「tASUkeai」の日比野 夏初さん、有志として服部 愛さん、井口 瑞葵さんの3名が参加。訓練は、地下鉄の車内で参加者の目の前で痴漢が発生したという、実際に起こり得る2つの想定で実施されました。参加者には、事前にどういった状況で痴漢が発生し、どのように対応するかなどの詳細は伝えられず、参加者自身で「どう対応するとよいのか」を考え、行動することを求められました。

 1つ目の訓練では女性が身体を触られる被害に遭ったという想定でおこなわれました。被害者役の女性は声を出さずに助けを求め、スマートフォンの画面に「痴漢です。助けてください」と表示。訓練に参加した大学生たちは女性に声をかけ、周囲の人へ痴漢の発生を知らせるとともに、非常通報ボタンを押すことや、110番通報する対応をおこないました。その後、警察の方によるフィードバックを踏まえ、同様の想定で訓練を実施しました。

 2つ目は座席で寝ている女性への痴漢行為を想定した訓練です。被害者本人からの訴えがなく、痴漢と判断すべきか迷う状況の中、まずは女性に声をかけ、男性をその場から引き離しました。さらに、周囲の人に事態を伝えて協力を仰ぎ、非常通報ボタンの操作と110番通報をおこないました。この訓練も、フィードバックを踏まえて再度実施されました。まとめとして、警察の方から痴漢被害に遭ったときの護身術や助けを求める際に役立つアプリ「アイチポリス」の紹介があり、「まずは被害の継続を断つことが何より大事」との説明がありました。

 訓練を終えた後は参加者による意見交換会がおこなわれ、それぞれの立場からコメントが寄せられました。被害者役からは「驚いて声が出せなかった。スマートフォンで助けを求めた際、気づいてもらえるか不安だったが、加害者役から引き離された後も、ずっと誰かがそばにいてくれたことは心強かった」。また、被害を目撃した学生からは「とっさのことでどうすれば良いかわからなかった」「声をかけるのにも勇気がいった」「一人ではなく、周りと協力して動くことが大事だとわかった」などの意見があり、具体的な想定訓練を経験したからこそ得られる、多くの教訓や気づきを共有する場となりました。

 対応訓練に加えて、災害時を想定し、非常用はしごを使った下車訓練もおこなわれました。名古屋市交通局の職員の方からは、実際の災害時にはトンネル内や夜間など足元が暗い状況が予測されるため、スマートフォンのライトを活用するなど臨機応変に対応するよう説明がありました。さらに、高齢者や心身の不自由な方が乗車している可能性を指摘し、「周囲で声をかけ合いながら積極的に避難補助をおこなってほしい」と、参加者に呼びかけられました。

 実際に起こり得る場面を想定した訓練だからこそ、参加した学生たちにとって防犯意識を高める貴重な機会となったはずです。本学は今後も学生の主体的な活動を後押しし、地域社会への貢献を続けていきます。

学生コメント

心理学部 心理学科 2年 日比野 夏初さん
心理学部 心理学科 4年 服部 愛さん
福祉貢献学部 福祉貢献学科 4年 井口 瑞葵さん

 はじめは実際に痴漢被害を目撃したときにどうすれば良いかわからないという不安が大きかったです。しかし、訓練を通して、通報ボタンを押す、110番通報をする、被害に遭った女性に寄り添うなど、その場でできることを判断し、回数を重ねることで「こう動けばよいのだ」と気づく貴重な機会になりました。おそらく実際に目撃した瞬間は、誰もが戸惑い、とっさには動けないものだと思います。だからこそ、訓練で得た学びをもとに、もしもの時は冷静に周囲の人たちへ声をかけられるようになりたいです。そして、今回学んだ防犯の大切さを、友人や家族にも伝えていきたいです。