追究

2021年05月28日

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

2021年3月20日(土) 西区・クロネコスペース

交流文化学部の学生5名が企画・運営した文化交流会を開催。
中国延辺大学の学生たちに、日本文化を発信しました。

 2021年3月20日(土)、交流文化学部の中国語を学ぶ学生5名で構成された「チームおもてなし」が、中国の延辺大学の運営スタッフと協働し、オンライン上で交流会を実施しました。この交流会は、「日中交流センター」が主催する「日中文化交流事業」の一つとして採択された活動で、2020年の秋ごろから準備をしてきました。5名の学生たちは、交流会の内容を企画したり、延辺大学の運営スタッフと事前打ち合わせをしたり。両国の学生たちが日本語と中国語を駆使しながら、協力してイベントをつくりあげていきました。
 イベントのテーマは「日本の食文化」です。日本の伝統行事である「お正月」「節分」「ひなまつり」の3つを取り上げつつ、その行事で食べられる料理を紹介していくという構成で、交流会は進められました。第一部は、「お正月」。自分たちで制作した「レシピ動画」を放映しながら、お節料理の作り方やお節料理の一つひとつに込められた願いなどを伝えていきました。さらに、黒豆と伊達巻の実物を画面に映し出すと、延辺大学の学生たちから「おー」という声があがり、初めて見る日本の伝統料理に興味津々といった様子でした。

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

 第二部は、「節分」。豆まきの様子をおさめたニュース番組の一部を放映した後は、日中の学生たちが恵方巻づくりにチャレンジ。チームおもてなしの学生たちは、実際に恵方巻を作りながら材料や手順を解説し、延辺大学の学生たちをしっかりとリード。延辺大学の学生たちは、現地の学生スタッフの力も借りながら、恵方巻をつくりあげました。大盛り上がりの中、完成した恵方巻を試食すると、延辺大学の学生たちは「おいしい!」と日本語でリアクション。チームおもてなしは、延辺大学の学生たちにすばらしい体験の機会を与えられたようでした。

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

 第三部は、「ひなまつり」。女の子のお祭りであることや、雛飾りについてパワーポイントを使用しながらプレゼンテーション。お正月や節分の時と同じように「ひなあられ」の作り方をおさめた自主制作の「レシピ動画」も放映され、色鮮やかな日本の伝統的なお菓子を延辺大学の学生たちに紹介することができました。
 大盛況のうちに幕を閉じた今回の交流会。チームおもてなしにとって、中国の学生たちと共に交流会を成功させた経験は、確かな自信となり、今後の学修のモチベーション向上にもつながることでしょう。交流文化学部ではこれからも、学内だけにとどまらず、学生たちに社会で活動する機会を積極的に提供することで、学生たちの成長を後押ししていきたいと思います。

学生コメント

日中文化交流事業 チームおもてなし主催 日中交流会

交流文化学部 交流文化学科 2年 木下 美杜さん

 ゼミの担当教諭でもあるフォン先生から、「日中の学生が交流するイベントを企画・実施する公募型のプログラムがある」と伺ったとき、ぜひ挑戦したいと胸が高鳴り、参加を決めました。そして、書類審査と面接を経て、無事に実施が決定。その後、延辺大学の運営スタッフと協力しながら、交流会をつくりあげました。交流会のテーマとして取り上げたのは「食」。このテーマにした理由は、衣食住と言われるように生活に欠かせない身近なものですし、誰もが興味を抱けるジャンルだと思ったからです。ちょうど日本の伝統行事が重なる時期でもあったので、「日本の伝統行事と伝統食」を紹介することにしました。でも、ただ解説するだけでは、一方的なコミュニケーションになりかねません。そこで「一緒に恵方巻を調理してみる」という体験を盛り込むなど、企画にオリジナリティを加えました。さらに、恵方巻づくりの時はエプロンを身につけたり、節分の紹介の時は鬼のお面をつけたり、会場を桜や紙風船などで日本風に飾り付けたり、細やかな部分の演出にもこだわりました。
 楽しく準備を進めることができましたが、延辺大学の運営スタッフと打ち合わせをしていると、母国語の違いから、意思疎通が難しい時もありました。その都度、言い回しを丁寧にしてみたり、かみ砕いて説明したり、工夫しました。表情やボディーランゲージが大切であることも学ぶことができました。こうして、「文化の違いや母国語の違いを超えていこう」と、互いに歩み寄ろうとした一つひとつの経験が財産です。今回の交流会で芽生えた延辺大学の学生との友情をこれからも絶やさず、いつか、オンラインではなく実際に会って交流したいと思います。