追究

2026年05月08日

建築学部 間宮ゼミ「星が丘ミチビラキ」

2026年4月19日(日)星が丘テラス

黄色いタープとバルーンが街を彩る
建築学部・間宮ゼミが提案する「星が丘ミチビラキ」の公共空間デザイン

 2026年4月19日(日)、星が丘テラスの公道「スカイロード」を舞台に、「星が丘ミチビラキ」が開催されました。歩行者天国になった公道でさまざまな催しが行われる中、建築学部の間宮ゼミは、デザイン・施工・運営を担当。イベントのイメージカラーである「黄色」を基調としたダイナミックな空間演出を行い、街に新しい賑わいを生み出しました。

 坂道の手前側を彩ったのは、学生たちが知恵を絞って設置した連なる黄色のタープです。 今回は「光による見え方の違い」を追求するため、あえて質感の異なる2種類の素材を採用しました。春の柔らかな日差しを透かす布と、光を反射する布が交互に重なり合い、通り抜ける人々が思わず見上げるような華やかな景観を作り出しました。

 坂道を上がった奥のエリアでは、星が丘テラスに常設されているカラフルなプラスチック製バルーンを活用したインスタレーションを展開。 バルーンを吊り下げたワイヤーには、来場者が自分の願いを書き込んだ短冊を下げていく「願いの展示」を実施し、街を訪れる人々が主体となって空間を完成させていく仕組みを取り入れました。その足元ではシャボン玉の体験ブースも設けられ、大きなワイヤーの輪を使って思い思いにシャボン玉を作る家族連れの笑顔で溢れました。

 このプロジェクトの真髄は、図面上の計画を自分たちの手で具現化するプロセスにあります。学生たちは事前に現地を徒歩で回り、ポールの位置や距離を緻密に計測して図面を作成。大学の屋内でワイヤーを張り巡らせ、実物大の模型(モックアップ)を作ってシミュレーションを重ねてきました。しかし、実際の設置現場では、室内では想定し得なかった風の影響や、太陽光による見え方の変化など、「イメージと現実のギャップ」に直面しました。試行錯誤を繰り返しながらアーチを完成させた経験は、教室の講義だけでは得られない「生きた建築の学び」となりました。

 間宮ゼミではエリアブランディングによって地域活性化について学んでいます。今後も地域の特徴や伝統文化などに着目した、提案型の建築について学びを深めていきます。今回のイベントでは、公道をデザイン・施工することで人々の笑顔を招きました。街を歩き、悩み、形にしたこの経験は、単なるデザインの枠を超え、愛される街づくりを体感したと思います。

◾️学生コメント

創造表現学部4年 竹中咲良さん

 事前に現地に赴いてポールの位置や距離などを確認し、図面を起こしてイメージを固めましたが、いざ外に出ると風の動きや光の強さが全く異なり、再現の難しさを痛感しました。室内での成功がそのまま屋外で通用しないという経験は、設計者としての視点を大きく広げてくれたと感じています。これからも街を豊かにする建築・設計をより深く学んでいきたいです。