追究

2026年03月13日

創造表現学会学生イベント Learning Exhibition 2026 「たゆたう思考」

2026年2月20日(金) 長久手キャンパス 8号棟 4階ギャラリー

創造表現学科の公募で集まったメンバーでグループ展を実施。
教員の指導のもと、
展示を企画し、実行するまでを経験しました。

 「展示をやってみたい。でもやり方がわからない……」そんな思いを抱く学生たちが一歩を踏み出すために、専門知識を持つ教員の指導のもと、グループ展の企画・運営に取り組む自主学修プログラム「創造表現学会学生イベント企画」。この企画は、創造表現学部メディアプロデュース専攻2年生の稲木元葉さんが中心となって立案されました。学部内の公募で集まったメンバー3人と共に、初回の顔合わせから展示初日まで、わずか3週間という短期間で準備を進行。主題と技法の関連付け方をはじめ、作品制作、設営、広報、来場者対応まで、展示を企画し実行する一連の流れを総合的に学びました。

 稲木さんが企画立案を考えた背景には、今年の夏に学外で写真展を開催したことがきっかけです。次なるステップアップをめざすには、どのように活動を発展させていくべきか、その機会をつくるために、本企画を立ち上げたといいます。公募で集まったメンバーは、企画の中心となった稲木さんをはじめ、メディアプロデュース専攻1年生の大川優羽さん、同3年生の成田ことみさん、創造表現専攻4年生の野口真杜さんの4人。全学年・全専攻が交わる構成となり、普段の授業やカリキュラムの枠を越えて、ともに一つの展覧会をつくり上げました。

 各メンバーが作品を持ち寄り、話し合いを重ねる中で共通点や実現したいことを見出し、展覧会のテーマとして決まったのが「たゆたう思考」です。「たゆたう」とは、水面や空中でゆらゆらと揺れ動く様子や、気持ちや考えが宙づりで定まらない状態を指す言葉。そこから着想を得て、作品を「吊る」展示スタイルを採用しました。写真・イラスト・映像という3つの手法による作品を天井や壁から吊ることで、それぞれの作者の思考の流れを空間全体で表現しました。展覧会の開催は、立案者の稲木さんを除く他の学生にとっては初めての経験でした。頭の中でイメージしている展示をどのように形にしていくのか。その手法や資材調達、設営などについては、指導教員として携わった森田明日香先生、阿部卓也先生がサポートに入り、展覧会の実現に至りました。

 実際に体験することで新たな課題が見つかり、次へのステップアップにつながる。学生たちにとって、そんな貴重な経験になったはずです。創造表現学部では、これからも学生の主体的な挑戦を後押しし、実践を通して表現力や企画力を育む学びの場を提供していきます。

学生コメント

企画代表
創造表現学部メディアプロデュース専攻2年
稲木元葉さん

 以前、学科の展示を手伝った際に、天井から作品を吊るす展示スタイルが強く印象に残っており、「自分でもやってみたい」と思ったことが、今回の企画につながりました。これまで壁に貼る展示しか経験がなかったため、天井から空間を使うことで、色が広がっていくような感覚を表現できたと感じています。紙の種類や展示に必要な部材など、何をどうすればよいのか分からないところからのスタートでしたが、先生方からアドバイスをいただき、新たな手法に挑戦することで多くの学びがありました。次にこのような機会があれば、コンセプトや文章をより深く落とし込み、自分の表現をさらに磨いていきたいです。

創造表現学部メディアプロデュース専攻1年
大川優羽さん

 人前で何かを表現することがもともと好きで、以前、授業で展示会の話を聞いたことをきっかけに興味を抱いていました。展示会を開くことについては知識がほとんどありませんでしたが、だからこそ挑戦してみたいと思いました。今回はイラストを制作しましたが、先輩たちと関わる中で、写真や映像といったさまざまな表現にも触れることができ、自分の視野を広げる良い機会になりました。

創造表現学部 創作表現専攻4年
野口真杜さん

 これまで作品を「つくる」ことにとどまっていましたが、開学50周年記念アートフェスで展示を経験したことで、人に見てもらうことの魅力を強く感じました。その経験を踏まえ、この企画でさらに経験を重ねたいと思い、参加しました。3週間という短い期間の中で、詰め切れなかった部分もありますが、作品をより深く掘り下げ、「何を伝えたいのか」を明確にできていれば、見る人に自分の思いや考えを、もっと伝えやすくなったのではないかと感じています。今回の経験を活かし、卒業後も作品づくりを続けていきたいです。